サヨク入門一歩前 その1 左翼って何?

先日のブログで

自分なりにマルクス主義というか共産主義への理解をまとめてみよう 

とか書いちゃったので、しばらく悩んだ結果、とりあえず左翼って何かって説明からしてみようと思い立ちました。

 

…左翼をどう説明するのか?と考えた時点で某Hがゲラゲラ笑ってるのが目に浮かぶが、まあ、所詮俺のアタマの程度なんてこんなもんよ!と思うしかねぇ…。

 

とりあえず俺としてはG監督に「サヨクってこんな感じだと思うんですよね~」って感じで話す内容だと思ってください。
あるいは将来、フジオ君が社会科の宿題か何かでこのブログをコピーして提出して、先生に渋~い顔されるあたりで考えてみました。

 

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左翼って何?

 

今から230年ほど前、フランスで王様いらなくね?と、革命がおこります。フランス革命ってヤツ。そのとき、フランス議会の座席で左側=左翼に座った連中が、王様なんていらねーよと主張したワケです。王や貴族による政治(専制政治)を変えようとしたんですね。

 

というわけで、
 これまでの政治制度を変えよう(改革・革新)派=左翼
 これまでの政治制度でいいんじゃね(保守)派=右翼
となります。

 

んじゃ、なんで今の日本で、社会・共産主義の連中をサヨクと呼ぶのか?

 

そもそも資本主義・社会主義共産主義って何?とゆーのもボンヤリしてるんですが、
ざっくり言って、
 資本主義=会社は民営、私有財産OK(少しは制限アリ)
 社会主義=会社は公営、私有財産OK(多少制限アリ)
 共産主義=会社は公営、私有財産は原則ナシ

という感じでしょうか。

 

(あれ?民主主義ってどこかに入らないの?というご質問が俺の脳内から寄せられましたが、説明がややこしくなるので省きます)

 

今の日本は資本主義です。なので、企業=会社は株を買うことで個人でも所有できますし、家やクルマを個人で持てますし貯金もできます(私有財産OK)。少し制限がある、というのは、多少の税金はとられるからです。

 

資本主義なんだから税金無しにしろや!というのは極論です。
いくら資本主義でも道路なんかは公共でつくりますし、公務員ゼロというのはむずかしいからです。実際に税金がない国があるらしいですが、それはよほど貿易で儲かっていて国民が少ないという特殊事情があります。

(まあ、共産主義になれば税金そのものがなくなってしまうと言えるかもしれませんが、ややこしいので掘り下げません。)

 

んで、会社を公営(国営)企業にしちゃおうぜ、というのは基本的には社会主義です。

むかし、電話の会社NTTは電電公社という国営企業でしたし、電車の会社JRは国鉄という国営企業でした。
なので、一昔前の日本は社会主義だった、といってもいいかもしれません。

 

いわゆる発展途上国は、社会的に重要な会社を民営企業にしてしまうと、すべて海外の企業になってしまって自国の経済が発展しません。なので、いわゆるインフラ企業…製鉄とか交通・電気・水道・ガス電話云々を担う企業は、まずは国営で、というパターンが多く見られます。

今の日本でも上下水道は(ごく少数を除いて)国営ですし。

 

資本主義と社会主義の境目はボンヤリしてます。個々人の見方によって資本主義なのか社会主義なのかわかれるというのはよくあります。

 

ともかく、今の日本の企業は原則民営なので資本主義です。これを社会主義、やがては共産主義へと変えようとするのは改革派なので、左側、サヨク側ということになります。

 

まあ、今の左翼運動はさすがに民営を公営企業へ変えよう!とは言ってはないですが、資本主義の代表である企業のトップ=経営者とは反対の立場の運動をします。雇用者の賃金を上げろとか、社員を失業させるな、とか。

 

そもそもサヨクは社会(共産)主義をなぜ目指すのか?といえば、失業者がいない社会(=究極には全員公務員!)のためですし、私有財産に制限を加える、というのは企業や個人から税金を多めにとって福祉の充実(=医療・教育・年金なんかを皆が平等に受けられる!)を実現しようとするためです。

 

なので、医療・教育とか福祉が充実してる方が資本主義よりも社会(共産)主義だ、という見方もあります。

 

たとえば日本には国民健康保険がありますが、アメリカは基本的にありません。これは、資本主義である以上は健康保険も民営企業にまかせるべきで、公営(国営)にすると社会主義共産主義につながる!という議論がマジであるからです。

 

ところで、共産主義私有財産が駄目、というのは強烈にやばいニオイがします。

 

自分が使っている家も車も服も食べ物も酒もタバコも、自分のもの(所有物)ではない、ということです。
んじゃ、どーするの?とえいば、必要な分だけ(国とかから)分け与えてくれるからOK、という考え方です。

 

え~!?そんなの超不便じゃね?と思うのは今の日本だと当たり前ですが、まあ、物資が不足してるよーな超貧乏なところで暮らしていかなきゃならないと想像してみてください。ある日、いきなりG監督がアフリカのマリ共和国の片田舎で暮らしていかなきゃならないとき、酒もたばこも売ってないとしたら?そんな時、共産党員から職場を紹介してくれて、月に一度でも配給があった方がいいですよね。…って、マリ共和国すいません。俺はマリ共和国行ったことないですけど。

 

ともかく、基本的には資本主義より社会・共産主義がいい!というのが左翼(社会・共産主義者=左翼)とゆーことになります。

 

あと、これは余談になるかもしれませんが、今が社会主義の国だと左右の意味が逆になります。
つまり、左翼=改革=資本主義、右翼=保守=社会主義ということです。
例でいえば、中国で文化大革命ってどう思います?とマイクを向けられて「いや~むかしの文化大革命時代は良かったのに、今の拝金主義はなんだ!まるで資本主義じゃないか!」などとコメントすれば、その人は保守=右翼になるワケですね。

 

…ヤヤコシイですか?まあ、右翼左翼にキッチリ分けることはできません。どこまで行ってもグレーです。
人によってはあいつは左翼だ、右翼だと評価が全く分かれることなど、しょっちゅうです。


次の話は、その共産主義の生みの親、マルクス爆誕する話を書こうかと思ってます。