石川雅之「惑わない星」4巻まで読む。
俺としては、この著者は「もやしもん」以来、あんまり読む気がしなかったんだけども、ブックオフでふと「惑わない星」4巻をパラパラと立ち読みしたら、光は波か粒子か?を問う実験(二重スリット実験)のマンガになってたので、一気に1~4巻を購入。
1巻を読んですぐわかったのは、これは惑星を萌え擬人化したマンガだった。
う~ん…俺は萌えマンガって興味ないけど…まあ、しかし石川雅之の話はウマイので苦も無くは読めた。
大まかな話としては、惑星を科学的というか物理学的に説明するマンガ。
まずは、冥王星が惑星という地位?から外されて準惑星となってイジけている、という物語になっているが、なぜ準惑星になったのかを詳しく説明はしてない。
そこは
マイク・ブラウン「冥王星を殺したのは私です」を読むと面白い。
要するに、太陽の周囲を回る星=惑星候補が次々に見つかってきて収集がつかなくなってきたのが原因である。
昔から知られている冥王星が惑星か否か?は議論が分かれ、準惑星と決定されるまでは結構スリリングで、単に科学的・天文学的な話だけでもなく興味深い本である。
で、「惑わない星」は、重力とは何か、光とは何か…直感的には不思議としか思えない物理学を説明するマンガでもある。
優れている…とか言ってしまうと終わってしまうんだけども、「惑わない星」はマンガ的物語が差し込まれているので、マンガ的物語の面白さと、物理学の不思議で興味深い説明とを行き来するのがこのマンガの楽しみ方なんだろうとは思う。