静岡サレジオ中学2年生

なんか、もはや発狂状態の本を久々に読んだ。
適菜収「日本をダメにしたB層の研究」

日本をダメにしたB層の研究 (講談社+α文庫)
 

 B層というのは小泉純一郎郵政解散総選挙の時、自民党が広告会社に発注し、その広告会社によって作成された企画書に"構造改革賛成でIQが低い人たち"と分類された人のことだそーである。

 

そのB層、つまりは"マスコミに流されやすい馬鹿"ということである。
…いや、俺の意見じゃなくて、本書にそー書いてある。
いわゆる大衆とは違って、愚民なのがB層だ、と。

 

B層は声が大きい、デモとか参加したがる、理解できないものは自信をもって拒絶する、癒しが好き、価値をカネで数値化できると信じている、宝くじを買う、破壊することが何かを生み出すと信じている

…あたりはなんか微笑ましい主張なんだけども、


鮨屋でネタの産地を尋ねる、「男の隠れ家」が好き、芸能界の裏側に興味がある、数量限定に弱い
…あたりはなんか星座占いっぽくなってきて、


日本維新の会」に投票する、韓流を擁護したり反発したりする
…あたりは逆に面白い。

 

中盤、日本の政治家の批判が述べられるんだけども、もはや単なる悪口。
※2012年なので、その頃の政治家だけど。
小泉純一郎からはじまって、小沢一郎、黒岩神奈川県知事、鳩山由紀夫あたりをボロクソにこきおろし、維新の橋下徹に至っては、

橋下は文明社会の敵です。

もっとヒドイのは原口一博で、

花を見れば無条件で美しいと思う、ブスを見れば嫌だなと思う、原口を見れば投票しない、それが本当の人の心です。

なんかなぁ…読んでてもはや痛々しいレベル。。

 

ただ、俺として興味深いのは、ニーチェオルテガアレントなどの著作の解説含めて、いわゆる哲学的思考、それも民主主義とは何かという根本的理解について俺と同じなのである。
 民主主義の本質は反知性主義
 民主主義はキリスト教カルト
この基本的な2点は、俺の以前のブログで書いてた内容と同じである。
本書で嫌というほど民主主義の危険性について書いてあるが、俺はほぼ同意する。

 

俺が本書に微妙?に同意できないのは以下の2つ。

・それでもまだ選挙による民主主義制度は、選挙がないトコよりはマシなんじゃないか。著者はいわゆる哲人政治派だろうな、というのはわかる。

・選挙によって選ばれるのが原口一博であっても、そもそも選挙ってそんなもんであって、過大に期待してはいけない。

 

 

…こんな著者の血管切れそうな本を読んで疲れた俺は、中学2年生、高田愛弓の作文を読んで癒された(←癒しが好きなのはB層

この中学2年生の彼女、俺の600倍は頭が良い。

kyoiku.yomiuri.co.jp

驚異的といえる知性だが、いや…ホント中学2年生なのか?

 

まだまだ癒されたい(←B層)俺はスーパー・マーケットのこの記事も興味深い。

note.com

これを読むとオーケーって最高っぽいじゃないか!俺は行ったことない!