システム論 その1

というわけで、システム論の話をしよーと思ったんですが、そもそもボンヤリしてるんですよ。

これが。

 

それに学術的な話はつまんないですので、G監督がわかってくれそーな話から致しますとですね、銃夢ありますよね、木城ゆきとのマンガ銃夢です。

銃夢(1)

銃夢(1)

 

 その漫画に、よく登場する言葉に"サイバネ"があります。
サイバネ医師とかサイバネ骨法とか。
このサイバネってのは拳法の流派ではなくてですね、サイバネティクスの略です。

 

サイバネティクスってのは何だ?と申しますと、
ロボットを動かすときなんかに用いられる数学理論です。
なので、ロボットが登場する銃夢でよく語られます。

 

んじゃ、そのサイバネティクスって要するに何なの?とゆーのを、ヒジョーに簡単に説明してみますと…例えば、エアコンです。

 

冬に部屋の気温が10度、エアコンの設定温度を20度にして暖房をつけたとき、エアコンは20度になるまであったかい空気を出し続けますが、20度を超えてくるとあったかい空気を出すのをやめます。

 

つまり、
 1、何かの値を設定する。
 2、その値になるまで数値を上げていく。(あるいは下げていく)
 3、行き過ぎると止める、あるいは下げる(あるいは上げる)
こーいうのをフィードバックと言うのですが、これがサイバネティクスの基本原理です。

 

なんでコレがロボットの基本原理になるん?といえば、ロボットがバランスを保って直立しているところを想像してみて下さい。


ロボットが前に倒れそうになると、後ろに体重移動させる。
右に倒れそうになると左に体重移動させる、ってことです。

つまり、上記の1~3でいえば、
 1、常に直立という値となるように設定する。
 2、右に体重が移動している場合は左に体重移動させる。
 3、左に行き過ぎている場合は、今度は右に体重移動させる
ってことです。

 

ロボットが歩くというのを単純化して言えば、一旦体を前に倒れさせ、完全に倒れきるまでに足を前に出してバランスを保つ、という動きを繰り返すわけです。

現実にはアホほどヤヤコシイ数学使いますけど。。

 

…で、これがなんでシステム?と言われそうですが、
システムの概念は多くの分野を取り入れたボンヤリとした話でして、初期段階のシステム理論とは、機械を制御するためのコンピュータ理論として、成功を収めました。

 

 これで、ディスティ・ノヴァ教授に一歩近づいた!

 

ホントを申しますと、システム論のはじめは生命を科学的に説明しようとしてはじまった話だったんですが、とりあえずは機械で人間みたいな奴つくろうぜ!的な方向で発展しました。

なので、ロボットとかがでてくるワケです。コンピューターは人間の脳みそのかわりというワケです。

 

先日のブログで、部分に分解しても説明できない性質を持つのがシステム、という説明をいたしましたが、電子計算機を分解してみても、なんで計算できるのかは説明できません。

 
この、計算機の部品を分解したところで説明できない計算機能ってのは、システムじゃね?という解釈です。

実際には、機械を制御する部分だけ分離した=ソフトウェアでコンピュータ含め機械を制御する、というのが画期的だったという話です。

 

…というわけで、ソフトウェアで機械を制御するのがシステム、とゆー解釈が初期のシステム論で、俺は正直、実用的なシステム論は現段階でもここまでぐらいじゃね?と思ってます。

 

映画「イミテーションゲーム」に登場する暗号を解読する巨大なチューリング・マシンは、初期段階における具体的なシステムだと思います。


映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』予告編

 

機械の制御・コンピュータの世界で役に立ったシステムは、やがて社会学に応用されはじめました。その辺から妙に胡散臭い眉唾な話になっていくんですけども…。

 

次回は、社会学におけるシステム論の話…え?つまんない?
攻殻機動隊に絡めての話とかしよーと思うんで、まあ…その…すみませんね。。