「英語を話したいんです!」
と、取引先の事務員さん(独身女性:30代後半)が言うので、んじゃ、ラオス人とか台湾人とか英語しゃべれる奴紹介しようか?とすすめたら
「白人がいいんです!黒人とかアジア人とか嫌なんです!」
まさか2021年にここまで明確な人種差別主義者を見たことないレベルですね…
アレでしょ?白人の彼氏で他人に自慢したいだけでしょ?とたずねたら
「違います!友人でいいんです!英会話がしたいんです!」
と、本音ダダ漏れの事務員さんのアホさ加減心意気に押されて(?)とりあえず、アメリカ白人男性を紹介してみた。
俺と事務員さんとアメリカ人の3人で、喫茶店でメシを食ってみた。
意外とその事務員さん、英会話はできるようだ。
ただ…その事務員さん、アメリカ人に"自分の彼女(白人)がいかにカワイイか"をスマホの動画や写真で延々と説明され、最後には「君はそのままじゃ駄目だから××村の47歳の独身日本男性を紹介するよ!」という流れになるも、事務員さんははキッパリと断ってました。
で、先日、
2回戦目にスペイン人男性を紹介してみた。俺もそのスペイン人とは初対面。
時折、そのスペイン男性が"ボクの彼氏が~"と言うので、俺は"あ~、彼女と彼氏の日本語、逆に間違えてるなぁ"とホンワカしてたところ、モロに日本人男性の彼氏の写真を見せつけられ、お前本物や!ガチホモじゃね~か!という、今年一番ホッコリした話でした。
以前、ネットフリックスで「全裸監督」面白いYO!と書いてたけども、正直、あのドラマのどこまでホントかは気になってた。特にヤクザの描写部分。
で、原作を読んでみたらぶっ飛んだ。
正直、ドラマの10倍面白い。
俺はギャグマンガを読んでても滅多に笑うことは無い。しかし、この本は3回ぐらいは思わず笑い声がでた。ノンフィクションの本でここまで狂気な人間像はなかなかお目にかかれない。
ドラマで描き切れないのは、単に村西とおるのスケールがデカすぎて描き切れなかっただけ、という恐ろしい生き様を目の当たりにした。
ドラマでは英会話教材のセールスマンの話からスタートするが、原作は村西とおるの幼少時代の描写からぶっ飛んでる。
様々な職業を経験しながら、英会話のセールスもした。
そしてエロ本、いや、性器モロ見えの裏本で大当たりする。
イキナリ大金持ちになるのだが、その遊びっぷりも一晩で数百万円の豪遊…とかじゃない、数千万以上の豪遊っぷりである。
俺は警察に捕まらないよ。だって警察に月6百万の裏金払ってるから。
結局は前科7犯になるのだが(笑)、超ド級の話が次から次に出てくる。
ドラマでは、AV女優がとある男性アイドルと寝たことをヒントに、そのアイドルとどーやってセックスしたか、というAVを発売するというくだりがある。
これ、田原俊彦だったんだ…!
その直後、ジャニーズ事務所と全面戦争する話も面白い。
ちなみに、エロ本時代の関係者に英知出版の社長とか、白夜書房の元編集局長、末井昭なんかが出てくる。
(末井昭の自伝本には、冒頭、自分の母親が若い男と駆け落ちして、ダイナマイトを抱えて爆死するという滅茶苦茶な話からはじまる)
ドラマではハワイで警察につかまり、懲役370年を求刑され、1億円で保釈されるのだが、実際の流れもほぼその通りであったものの、詳細はかなり異なっている。
ハワイの監獄(?)で一緒に捕まった部下がYMCAを歌って大盛り上がりになるとか、実際の話はシュールだし、その1億円の理由も笑える。
やがてAVの先駆者となり、時代の寵児となっていく。
ドラマはセカンドシーズンになり、やがて50億の借金を抱えるようになるのだが、その原因を衛星放送に参入したことだと描いている。実際には確かに衛星放送の失敗もあったが、そもそもが放漫経営であって、土地建物車にクルーザーに買いまくってたところ、単にバブルが崩壊したので借金まみれになったというのが真相のようである。
やがては50億の借金を抱える。
そこからの粘りが、常人とは一味も二味も違うのが素晴らしい。
ナイスですね!
ドラマで、ダムに連れてこられて「飛び降りて死んでくれ」と言われるシーンがある。これ、実際にあったエピソードで、ホントはもっとエグかったようだ。
この原作には、ほとんどヤクザの話は出てこない。たまにヤバイ話がちょろっと出てくるぐらいである。youtubeのインタビューの方がそっち方面のヤバイ話が多い。
ドラマを見て、この原作を読んでしまった俺としては
BVDのブリーフ一丁でカメラを肩にかついだ村西とおるが
「お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません!」の名台詞と共に東京オリンピックがはじまるのも良いと思います。