最近見た映画

■The Magic of Belle Isle「最高の人生のはじめ方」


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頑固な老人が、あたたかい家庭の子供らに出会うことで心を入れ替える…って、「クリスマス・キャロル」の話そのままだねぇ。。アメリカ人はホント、クリスマス・キャロルが好きだよねぇ。。

 

■「ベスト・オブ・エネミーズ」


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実話をもとに黒人差別を描いた映画。

藤田和日郎いわく「読者の予想通りの結末でいい。ただし予想を上回る感動が良い作品」というセリフ通りの映画であった。


主演の白人は、以前に見た「スリー・ビルボード」の白人の印象が強すぎたせいで、"ここまで強烈な差別主義者だけど、最後にコロッと逆転するんだろ~な~"という予想通りの展開ながら飽きさせない。

 

気になるのは、白人はともかく、描かれる黒人側も思いっきり"リベラルが描く黒人像"というステレオタイプであること。現実はもっとアレだろうけど、ある程度は勧善懲悪にしないと映画的に話がまとまらないというのもわかる。

 

■「空母いぶき」


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もし、china(っぽいなんかわからん国…という設定にしてある国(笑))が尖閣諸島に上陸したら自衛隊はどうする?という、ある程度現実をシミュレーションした映画だが、フィクションといえば思いっきりフィクション。


かわぐちかいじ原作のマンガ「空母いぶき」を俺は読んでない。なので、どの程度原作と同じなのかは知らないが、某Hによると原作マンガ「空母いぶき」の評価はメタクソだったもんで、どのぐらいウヨクっぽい映画なのかは気になってた。

 

で、結果、俺は最後のオチまでは意外と面白かった。
とゆーのも「シン・ゴジラ」と同じ感じで、実際に空母を運用した戦闘はどうするのか?というシミュレーションには興味があったからである。

 

まあ、ホントに敵側がこの映画のように一昔前の東側兵器で、このように動くとは思えないが、そーいうこと言い出すとアレなので、まあ、もし映画のとおりに敵側が動いた場合の対処方法や、実際に対艦ミサイルなんかへの迎撃システムはこんな感じなのかな?とは思う。

 

それに思ったよりCGが地味で良かった。比較的動きの少ない船の映像が主で、派手な航空戦闘なんかをほとんど描かなかったのが良かった。およそ夜ということで、暗い画面ならアラも見えにくいし…。

 

この映画、恋愛もオサレ要素も無いので女性客は面白くない気もするし、俺みたいな軍事に興味があるようなオッサン的には女性記者とか、雑誌の編集とか、コンビニの日常風景とかはむしろ邪魔なので、そこらへん、顧客層を多くしようとしてブレたんだろーな…。

 

難を言えば、空母の広さや護衛艦の乗組員が多さが感じられない。まだ「男たちのYAMATO」の方が大和の広さを感じるし、「機動戦士ガンダム」における船の広さや乗組員たちの描き方を参考にしていただきたい。

 

心底ヒドイのは、邦画にありがちな"まるで演劇を見ているような不自然な演出"である。艦長と副艦長の会話なんかにもあるが、2人のうち1人が後ろを向いて会話する、という演出はもう二度とやらないと誓って頂きたい。

その艦長と副艦長の2人のやりとりとか、パイロットの感情表現とか、ちょっとベタすぎる…というか観客って皆アホだからこのぐらいわかりやすく見せないと駄目でしょ?というのが透けて見える演出も二度とやらないと誓って頂きたい。

そもそもこの映画って小学生以下の子供は見ないでしょ?

 

で、最後のオチはどーつけるのかと思ったら、オイオイ、そりゃねーだろ!とも思うが、そのぐらい突飛なオチじゃないとこの予算で2時間では無理だよね、とも思う。

 


■「マリアンヌ」


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戦争映画というよりデート映画としての完成度は高いですね…流石はハリウッド。説明不要の絶対悪としてのナチスの存在って映画的に便利だよねとも思う。