司馬遷の思想

気になるのは自民党総裁選より、中国恒大の借金

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3千億ドルって…え~~っと…30兆円ってスゲエな。
リーマンブラザーズが60兆円だったらしいので、破綻すれば半分のインパクト。

 

リーマンショック時に中共が行った財政出動は50兆円規模らしいのだが、
今回、もし破綻しても中共は手を貸さないような風向き。

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とにかく今、共産党は党より支持を集めそうな資本家をつぶして回ってる状態。


ちなみにアリババグループをつぶした最大の要因はサラ金とも聞く。
アリババグループからカネを借りてる中国人は国内人口の半分以上ともいわれ、カネを借りた以上は共産党よりもアリババに頭が上がらないことを意味するため、ツブしにかかったとも聞く。

 

マジで毛沢東主義に回帰したい、経済よりも思想を真っ赤に染め上げるつもりの方向性ならばどこまで影響が出るのかよくわからん。
まあ20年ぐらい前から中国破綻説は出てるし、実際に株価はずっと前から低迷しているので、今回も「またかよ~」レベルなのかも知れないが。
そもそも中国市場の株式総額よりも中共の総資産は余裕で上回っているので株式市場など関係ない説もある。

 

う~~ん、これって丁度読んでた司馬遷の話に近いものを感じる。

 

 

■第5章 司馬遷の思想

有名な歴史書史記」を書いた司馬遷は、自由経済主義者だったという。

 

第4章までの説明で、中国社会は農業第一で商業は反対、というのが秦~漢時代(紀元ゼロ年代前後)の思想であった。なぜなら戦乱で食い物が少ないというのもあるが、貧富の格差が開くからである、というのが最大の理由であった。

 

その農業第一主義を真っ向から否定したのが司馬遷だった。

司馬遷の時代、商業が発達し、農民はド貧乏になった。それで当時のトップ=武帝がとった政策は、金持ちを全部ぶっ潰す、という極端なものだった。


商工業者の財産に重税をかけ、財産を隠したものは、それを言いつけたヤツに半分やるから、お前ら金持ちの財産をチクりまくれ!という凶悪な政策だった。

そのため、庶民の財産が次々と没収されまくった結果、社会全体が混乱し、コネのある役人だけが私腹を肥やし、結局貧乏農家は何も救われなかった。

 

それを見ていた司馬遷は、金持ちになるのはそいつの能力であって貧乏は恥ずべきことだ、という今でいう自由主義経済的思考になったという。

 

そもそも個人主義的思考が強いのは、儒家思想や道家思想にもある。司馬遷個人主義自由経済主義という、現代でもかなり経済右派ともいえる思想であったようだ。