ケンペーくん

ケンペーくん、古本屋で見つける。

帝国陸軍憲兵、南重十四郎大尉が現代に復活し、サーファーくずれや暴走族や婚前交渉する婦女子たちを軍刀や十四式拳銃でバッタバッタと皆殺しにするだけのマンガ。

 

20年以上前に読んだ気がするんだけども新装版を古本屋で見つけたので再読。

amazonで検索しても、手持ちの新装版は出てこない。1996年発行って書いてあるからなぁ。。

 

新装版ってことで新しい話が付け加えられていたが、昔の話の方がキレがある。
誰しも迷惑なヤンキー連中をボコボコにしたいな~と一瞬でも思ったことがあるだろう。ケンペー君は有無を言わさず軍刀なんかで天誅をくらわして去っていく。
滅茶苦茶なマンガだが謎の爽快感もある。

 

著者はエロ漫画家とのことで、エロ漫画出身と言えば
最近、エロ漫画出身のKAKERUが面白くてネットで読んでいる。

魔法少女プリティ☆ベル」は連載終了したけども
■「科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌」連載中
■「織津江大志の異世界クリ娘サバイバル日誌」連載中
■「ふかふかダンジョン攻略記〜俺の異世界転生冒険譚〜」連載中

magcomi.com

全体的にかなり理屈っぽい戦術マンガといえる。
あえて例えるなら、路上のケンカを論理的に漫画化した森恒二ホーリーランド」+大自然サバイバル+異世界モノって感じ。ただし、これでもかと不必要なエロシーンが出てくる。

 

 

 

後期■第2章 後漢の経学と鄭玄

 

前回、漢の時代の後半に儒家思想・儒教を国教とする、までであった。
この後漢の時代、孔子が亡くなってから500年ぐらいは経過しており、孔子の提唱した儒家思想って結局なんなん?という議論が無数に語られるようになってきた。

 

孔子を頂点とする儒家思想を学問として体系化したのが「経学」と呼ばれるものである。

 

500年経過すると、文字を判別することすら難しくなってくる。そもそも印刷も無かった時代であって、文字もずっと同じだったわけでもないので、文字が判別したところでどう読んだらいいのかわからない。

 

例を考えるのもアレだが、
仮に日本語で夜露死苦と書いてあれば、現代人としては「ああ、アホの暴走族が画数の多い見た目が仰々しい漢字を使って"ヨロシク"とテキトーな挨拶をしているだけ」だと理解できる。
これがまったく現代日本文化と日本語がわからない外人に解読させると、
・夜のロシアは死ぬほど苦しい、というロシアの現状を書いているのでは?
・夜のロシアは死ぬほど苦しい、つまりロシアの政治批判ではないか?
とか、無茶苦茶な解釈が出てきても不思議ではない。

 

いや、ホントに「夜露死苦」みたいな当て字の文章が多かったらしく、その場合は発音が重要である。しかし、500年以上も前の文字をどう発音したか?を研究するのはなかなかむつかしい。

 

仮に「夜露死苦」をヨロシクと正しく解読できたとしても、少女が顔を赤らめながら「ヨロシクお願いします」と言ったのか、ヤクザにポンポンと肩を叩かれながら「んじゃ、ヨロシク頼むわ」と言われたのかで、意味は全然変わってくる。

 

まあ、そんな感じで、実際に儒教を学ぶ学問は大きく2つに分かれた。
ひとつは、文字を特定してどう読むのか?だが、
大きな流れとしては、その文章をどう解釈するのか?という「解釈学」である。

本書によれば、現代の法律を例にして。法律をどう解釈するべきか?という問題があるが、それとまあ同じようなもんだと書いてある。

 

そもそも孔子の時代に定義という概念が無い。モヤ~っとした会話みたいな感じなので、それをどういう状況でどういう意味で言ったのか?という解釈をめぐって、様々な学派、派閥ができはじめた。

 

その枝葉に分かれまくった儒教を、この後漢の時代におおよそ統一させたスゲエ秀才が出現した。それが鄭玄(じょうげん、ていげん)であった。