血の轍

■G監督に「血の轍」読めよぉ~と言われてたので11巻まで読んだ。

とんでもねぇ親に育てられるうちに徐々に狂っていく少年の話。
うん、鬱になりそうだよ!

 

先日の映画「空白」といい、ま~…色々なエンターテイメントがあるな、と。
笑える・楽しい、だけがエンターテイメントではない。
怖いとか怒りとかのエンターテイメントがあってもいい。ホラー映画とか社会派ドキュメンタリーとか。
まあ、このマンガは鬱になるエンターテイメントだね!

 

11巻あたりから現実と幻との境界がハッキリしなくなってくるのだが、狂人を一人称視点で描いたマンガって…ガロっぽいよね。。

 

主人公の内面というか、(実は)主人公の心象風景だけで描かれたマンガをメジャーな商業誌で連載できるというあたりが作者のスゴイところ。普通だと一人よがり過ぎて読めなくなるけども、狂気の沙汰を読者を意識しつつ描けるのには感心する。

 

■口直しに?ネットフリックスの映画「ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に」見る。


www.youtube.com

歴史モノってオチは史実からある程度は予測できてしまうし、これまでの知識との答え合わせを無意識にしてしまうのが有利なのか不利なのかはいつも考える。
まあ、面白かった…んだけど、カット多すぎない?
まあカット割りが多いとなんか緊張感あるし、現代っぽいオサレ感にはなるけど、歴史モノってもうちょっと重厚感があるほうの画面が好きかな…。

 

■さらにネットフリックスの映画「ドント・ルック・アップ」見る。


www.youtube.com

が、30分ぐらいでギブアップ。
登場人物全員がなんか馬鹿でエキセントリックすぎる。まあ馬鹿映画だとは言えども俺はなんか気分が嫌になるタイプの馬鹿。読み切りのマンガならこのぐらいハッチャケた感じでいいかも知れないが、映画でずっと見続けるのは苦痛。

それにこの映画こそカット割り多過ぎ。


椅子に座って人を待ってるようなシーンですらガンガンとカットを切り替える。
アクション映画ならわかるけど、冒頭のつかみのシーンはわかるが、一旦話が落ち着き始めてからもず~~~っとカット切りまくられて見てて疲れる。

 

…と、「ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に」「ドント・ルック・アップ」の2本のカット切り過ぎへの疑問をG監督に相談?すると、
「そりゃお前の歳のせいじゃね?」
と言われる。まあ、そうかもね…。カット割りまくると緊張感やスピード感は出る。しかし、それは映画全体のリズムというかアクセントで重要なのであって、ずっとそれだと飽きる。
焼肉で例えたら、ずっと脂身コッテリのカルビばっか食えねぇだろ!とG監督に言うと
「そりゃ歳のせい」
と言われて、まあ、そうかもね。。

 

と憤慨する俺向けにG監督が短編映画「点」いいよ、とオススメしてきたので見た。


www.youtube.com

うん、落ち着いた画面、結局何も物語が無いような話だが、味が薄いように思える料亭のお吸い物の奥行にちょっと感心する、みたいないい短編映画だった。

 

俺としてはG監督に、

映画「空白」とかマンガ「血の轍」とか見てるとウツになっちゃうんだから「かげきしょうじょ!」でも見て、明日のスターを夢見る女の子たち皆がんばえ~♪と素直で?知能を使わないアニメでも見ろ!と言っておきました。


www.youtube.com