ショーシャンクの空に

ずいぶん昔、多分TVで「ショーシャンクの空に」を見た気がする。
その時、面白いとは思わなかった。
世間ではずいぶん評判がイイ映画なのがわからなかった。
で、ネットフリックスで再度見てみたら、"ナルホド"と思う。


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まず、主人公が殺人をホントにやったのか、実は無罪なのかは途中までわからないサスペンス仕立てだったということ。


そもそも主人公の表情が終始固いので、ほとんど感情が読み取れない。しかし、これは主人公はもともと感情を表に出さない性格の人だ、というのが最後まで見るとわかるし、ホントは無罪潔白だったことが途中で観客にわかる仕掛けになっている。

 

冒頭からほぼ圧迫感・閉塞感のある刑務所の描き方から、主人公が無罪だったとわかったあたりから本当の敵(所長)が現れて、敵に打ち勝ってラストは解放感にあふれた画面になる、という演出。コレがうまい。

 

多分、当時の俺は主人公が何を考えてるのかわからないので面白さがわからなかったんじゃないか?とは思う。主人公はそもそも無表情で説明下手で単純にイイ奴だ、ということが時間をかけてわかっていく映画だった。ナルホド、みんな好きなんだろうと理解できる。

主人公もそうだが、モーガン・フリーマンの演技もスゴイ。

 

で、モーガン・フリーマンでもう一本
最高の人生の見つけ方」見る。


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うん。俺は初見だったけど、要するに"青い鳥"の話。
中産階級の主人公モーガン・フリーマンが、余命半年程度のガンだと判明する。
これまた余命半年程度の超金持ちジャック・ニコルソンと意気投合し、死ぬまで遊ぶ、という映画。

 

観客としては超金持ちであるジャック・ニコルソン側には感情移入しないだろう。中産階級であるモーガン・フリーマンが、余命半年になったとき、無制限にカネが使えるようになったといって果たして何がしたいのか?と問いかける内容。

 

当初は世界遺産を見て回る程度だったが、最後はやっぱ家族と一緒に過ごすのがいいよね、という「幸せって実は身近にあるもんなんだよ」な青い鳥的物語。
多分若い時に見たら、な~~~んにも思わないような単に世界遺産をめぐってカネかけた映画だね、程度だと思うんだけど、観客も中年以降にもなると単に無視できない内容なのが悔しい。

 

しかし、アメリカの中産階級…だと思うんだけど、自動車の整備工だという主人公の自宅がすげえ豪邸なんだけど、アメリカじゃこれが普通なのかしら。。