3D顛末記 その10

3Dプリントの出力サービスで検索すると、DMMが有名っぽい。

make.dmm.com

なので、DMMに依頼してみた。

 

いろいろとサービスがあるが、フルカラー印刷を指定。
金額は場合によりけりなので、後から提示されるらしい。

 

で、アップロードを見てみると「1ファイル100MBまで」って…
objファイルだけで780MBあるし、テクスチャのpngファイルも100MB超えてるわ~…。
zip圧縮しても100MBは無理。

 

ということで、再度ブレンダーでデータ量を少なくする。
データ容量を少なくするには、ポリゴン数を少なくする。

 

ただし、少なくしすぎると形が崩れてくるので、その中間あたりを目指すわけだ。

試しにやってみると、ポリゴン数50%まで削除してもまだ形は大丈夫っぽい。
結局、90%削減してもまあ大丈夫っぽかった。
で、再度出力して確認すると、objファイルのデータ量は減った。
しかし、pngファイルは何も変化なし…!?

 

ここで気が付いたのだが、ブレンダーでポリゴン数を変えても、
ポリゴンごとに色指定しているテクスチャファイルは何もいじってないことになる。
テクスチャファイルだけをお絵かきソフトでいじるのは至難の業…。
下手にいじったらどう影響するのかまったくわからん。

 

う~ん…ブレンダーでポリゴンの増減とテクスチャファイルの増減を紐づける方法がわからん。。

 

う~ん…。
結局、フォトグラメトリのリアリティキャプチャの出力を最小限にすることで、データ量をおさえることにした。
イチからやり直しである。

 

なんとかかんとか、ポリゴンのobjファイルとテクスチャのpngファイルともzip圧縮して100MB以下に抑えた。
で、DMMに送信して翌日、返事が返ってきた。
「印刷できません」

 

う~ん。。。
どこがどう悪いのかは具体的に指示してくれない。
ソリッド化してある程度の厚みをつけたんだけど、まだ足りなかったか?

とりあえず、厚みをさらにつけて再送した。
「印刷できません」

 

う~ん。。。
DMMには、そのデータが印刷できるか検証ソフト「Materialise」をインストールして確認しろ、との指示があった。
そのソフト、無料ではあるがobjファイルが使え無い。
なので、stlに変換して出力してみる。

で、出た画面がコレ。

上記のモデルに、ところどころ赤い表示がある。

コレが印刷できない部分らしいのだが、こいつを削除するのが面倒だな…
削除すると、その部分に穴が開いてしまう。
その穴をふさぐためにポリゴンを新規に作って当てはめる必要がある。
そんな手間暇を考えると途方に暮れる…。
ってのが現状。

 

途方に暮れてから半年ぐらい経ってますね…。

 

建物をドローン撮影して3Dモデル化計画は、もうちょっと技術が進まないと素人ではうまく作れないかなぁ。。

何だかんだ言って結論、それ!?といえば、そうなんだよ!

 

それはそれとして、
先日、新刊の新書を読んだけどイマイチすぎたので、思いっきり古典を読んでみた。
ソクラテスの弁明・クリトン」

紀元前4百年ぐらい前の話である。
日本だと弥生時代で、日本書紀なんかが書かれたのはソクラテスから千年ぐらい後である。そのぐらい昔の話。

 

学校なんかで習うソクラテスの話は「無知の知」と「悪法でも法は法」といったあたりか。本書ではまさしくその2つの話が出てくる。

 

まあ大体、一般常識で知ってる話といえばそうなのだが、「無知の知」と「悪法でも法は法」2つともその背景がわかってくる。

 

タイトルの「ソクラテスの弁明」って何を弁明したかというと、ソクラテスが死刑になるかどうかの裁判で、ソクラテス自身が弁明した話である。

 

内容というか文章はもって回った言い方でわかりにくいのだが、そもそもなんで裁判沙汰になったのか?というと、ソクラテスがあっちこっちに議論をふっかけて論破しまくった結果、チクられて裁判沙汰になったということがわかる。

 

そのソクラテスの議論というのが「無知の知」である。頭がイイという人のところに行って「ホントに知ってるの?なんでそうなるの?」と問い詰め、ソクラテスは「自分が知らないってことを知ってるんだよね~すごくね?」という必殺技で連戦連勝、若い奴がどんどん弟子入りする状況だったようだ。
そりゃ相手はムカつくよね…ということで、死刑にしろとチクられたようである。

 

そもそも何の刑なのか?というと、神様を敬わなかったという罪、不敬神だそうである。
ここらへんの感覚は現代とかなり違う気がする。
俺が読む限りでは「神様は敬ってますけど何か?」と反論してるとしか読めない。

 

んで「悪法でも法は法」の話は「クリトン」編に書かれている。
有名なのは「悪法でも法は法」という言葉は本文に無いという話。確かに無いけど、ほぼそんな感じではある。
「クリトン」の内容としては、結局死刑を宣告されたソクラテスを、友人のクリトンが脱走の手引きをする話である。

 

ソクラテスは、なぜ自分が死んでまで法を大事にするのか?といえば、自分個人よりも法治国家を維持する方が大事だということである。
愛国心だよ、と書いてある。
ここらへんの心情は、かなり現代と違うんじゃないかと思う。

 

しかし、紀元前も今も、人間的な本質的にはなんも変わらない気もする。
なんかそこら辺からし
ジュリアン・ジェインズ「神々の沈黙 - 意識の誕生と文明の興亡」を思い出す。

torisoba-bekunai.hatenablog.com

人類は3千年ぐらい前にハタと自意識が誕生した説。
そこから何も変わってないんじゃないか?