最近、巷で話題の「進撃の巨人」と「チェンソーマン」全巻読みました。
え…もう古いって?あっ…そう…。
感想を申しましてはですね、
両方ともデッカイ紙で読みたかったですねぇ。
あの少年コミック用?の小さいサイズは読みにくい。
「進撃の巨人」の物語の展開には感心するし、「チェンソーマン」はあのシュールさでよくここまで大衆人気が出たなぁと感心する。
…ただ、オッサンにはキツイかな。。
基本、バトル漫画だし。
そんなオッサンが最近ウホッと楽しんだ漫画が
住吉九「ハイパーインフレーション」だ!
この漫画は、主人公が非現実な特異能力を持ったことからはじまる。
特異能力を持つ主人公ってのは、夏目房之介や竹熊健太郎なんかが指摘するように「忍者武芸帳」や「カムイ伝」なんかの忍者漫画から「AKIRA」なんかの超能力漫画へ、さらに「ジョジョ」なんかの特異能力者バトルへと発展してきた。
そして時代は「ハイパーインフレーション」だ!
本作の主人公は"完璧に同一の紙幣をほぼ際限なく体から生み出す"ことができる、という能力をある日突然、授かる。
ただ、"紙幣の通し番号がすべて同じ"のために、簡単に偽札としてばらまくわけにはいかない、という最大の欠点を抱えてしまう。
そんな能力で、いかに国家を転覆できるか?というゲームを描いた漫画が本作である。
そもそもカネとは…紙幣とは一体何か…なぜ製造原価100円以下の紙切れが1万円で交換できるのか?という経済最大の疑問ともいえる謎の一端を覗かせてくれる。
本作で魅力的なのは、主人公と敵(?)は、あくまでも経済合理性を追求する。なので、最大の敵も経済合理性があれば味方となり、敵味方がくるくると入れ替わる。
そんな世界観で、くだらねぇギャグをはさみつつ、2転3転していく展開が素晴らしい。
おお!今なら全話無料!?2月17日まで無料で読める!
この漫画、10話目ぐらいから徐々に面白さに加速がつき始めるので、がんばって読んでね。