007

劇場で「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」見る。


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俺のイメージする007とはかなり違ってたのが、ちょっとアレで…なんというかLGBTに配慮した妙に家庭的な007って…なぁ…。

全世界向けの超大作映画って全方向に配慮しなきゃいけないってのが大変だよなぁ、と思いながら見てました。

 

最近見たネットフリックスの映画に「THE GUILTY/ギルティ」ってのが割と面白かったです。


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これ、もともとデンマーク映画をリメイクした奴で、この物語が凄いのは"主人公がずっと電話してるだけ"

 

電話してるだけの映画で思い出すのは「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」


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この映画は、高速道路を運転しながら延々と電話するだけの話。これといった説明は無いが、緊迫した会話だけで徐々に主人公の状況と立場と問題が明確になってくる様は感心する。

 

「ギルティ」は警察の電話番になった男の話で、たまたま誘拐された被害者と思われる電話を受け取ったことから話が二転三転していく。

 

こーいう電話だけの話、というまったく予算使わない物語であるからこそ、予算の少ない邦画で頑張って欲しいとは思う。

バクちゃん

■バクちゃん全2巻 イイよね、コレ。

宇宙人である獏の子供が地球に移住してくるというSF。冒頭こそ一昔前のホンワカSFマンガっぽいものの、少し読み進めると、これは日本における移民・外国人問題であることがわかる。


様々な宇宙人は、それぞれ各自の星に問題を抱えて日本に移住している。言葉や制度や仕事の壁に苦悩する様子は外国人労働者そのものであることがわかる。

 

ホンワカとした絵柄であることで残酷な現実がオブラートに包まれてはいるが、かなりウェットな大人のマンガ。

 

本書はカドカワ、ビームコミックスだが、こういうジャンプでもサンデーでもマガジンでも、ましてやチャンピオン系でもない、マイナーとされながらも良質なマンガがある、というのが日本のマンガ全体の奥深さを感じさせる。

まあ、ビームコミックの元編集長は秋田書店出身の奥村勝彦というのはあるけど。

 

ジャンボマックス1~3巻

なんで某Hが高橋ツトム…?と思いつつも、まあ、高橋ツトム、面白いよね。。


高橋ツトムはデビュー作「地雷震」から、力強い絵柄と水彩画のような背景のコントラストに独特の雰囲気がある。「スカイハイ」が一番有名だと思うが「爆音列島」なんかのヤンキー漫画が作者に合ってるような気もする。

 

本書の「ジャンボマックス」は違法のED薬をめぐる話で、主人公よりもその脇役である眼鏡の仲介役キャラが魅力的なのが高橋ツトムっぽい。正直、1巻あたりはフツーだが3巻まで読むと続きも気になる。

 

外山恒一「政治活動入門」

政治活動入門

政治活動入門

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いや~、ネタ本として著者の名前で笑える…以上の内容は無いな。。

3分の1ぐらいまで読んで、もうおなか一杯。。

なんというか…それぞれ細かい話はおよそ正しい。しかし、その解釈がおかしい。

 

例えば「第二次大戦後の朝鮮戦争時に日本人戦死者がいた」とか「8月15日が終戦日だと言ってるのは日本だけ」などの指摘は正しいし、そこを指摘できる人は少ない。

 

第一次大戦第二次世界大戦と区切るのはおかしい」という主張も"歴史は連続している"からといえばそういえるかもしれない。しかし、現在も戦争中である!というのは、そもそも戦争という言葉の定義がおかしい。(紛争と戦争の違いは何か?というあたりは某Hから俺も教えられた)
外山恒一のいう戦争とは、国家が複数存在する限り常に戦争状態なんだ!という意味であって、単なる脅し文句でしかない。
そもそも、そー言うなら第一次大戦の事情も、古代ヨーロッパから…せめて神聖ローマ帝国ぐらいはさかのぼらないと説明できなくなってしまう。

 

「政治と芸術、学問は全て大きな運動を形成する」とか「人文学系の諸学問は、ほとんどが社会変革のための理論」とか、それってヘーゲル哲学以降、マルクス系左翼理論そのもの。俺の大嫌いな社会進化論だよ。

まあ…人文学系の諸学問をなぜ科学といえるのか、せめて科学思想史程度は知って頂きたい。。

 

本書では、ところどころ日本の左翼活動家を批判することで自分は左翼じゃない!みたいな感じを装ってはいるが、
要するに、左翼オジサンが「今の日本の左翼はなっとらん!」と説教してるだけ

 

学生運動みたいなのは近代以前からずっとあった!いつの時代も知的で若い暇人によって社会革命は起こった!」とか書いてあるけど、日本の歴史を変えた織田信長とか秀吉とか家康とかが「知的で若い暇人」とは思えないんだけどなぁ。三国志も「知的で若い暇人」たちとは思えないし。。
外山恒一の指摘する歴史は、産業革命以後の話だよ。。

業務連絡

某Hありがとう。受け取った。

子供が荷物を勝手に開けてしまい「サザザさん」DVDを見つけた。

 

カミさんがDVDパッケージ裏面をしばらく見つめてから

「…こーいうのは子供に見せないで。」

と冷たくあしらわれる。

 

しかし、サザザさん、DVDで売ってたとは。。

外山恒一も出オチ感満載で面白い。

読んだらまた連絡します。

聖マッスル

近所のブックオフに昔のマンガというか、ガロ系?コーナーができた。
花輪和一とか諸星大二郎とか、俺のド真ん中。田中圭一とか渋い。

 

こーいうのは店長の趣味かな…他のブックオフにこんなの無いぜ。。

 

欲しいような本はほぼ持ってるものの、手塚治虫とか何冊か買う。
一番目立つのは、ふくしま政美聖マッスル

 

広辞苑より分厚い。
20年ぐらい前に読んだ記憶もあるが、絵のインパクト以外おぼえてないので買ってみた。

 

…うん!頭がおかしい!良い意味で…。
全編、全裸のマッチョがボコボコに殴り合うマンガだが、醜悪な敵の肉体のえげつなさ、それに何といっても群衆の描き方が尋常ではない。百人、千人単位の群衆がしょっちゅう暴動を起こす(笑)のだが、その群衆がびっしりと描きこまれていて、見開きも小さなコマもみっっっっっちりと小さな人で埋め尽くされてる。

セリフなどほぼ無いのに、読んでるだけで体力を奪われる感じがするスゲエマンガだ。

 

まあ絵のインパクト以外おぼえてないのもある意味正しい。物語はほぼ無い気がするのだが、原作者が別にいるとは。。

中国思想史

 

後期■第8章 宋初の自由討究
後期■第9章 北宋五子
後期■第10章 朱子の集大成

ふう~、とりあえず最後まで読んだ。

 

宋時代、またバッと様々な思想が出てきたが、最も特徴的なのは「理学」である。
理学とは、これまでの儒家思想を哲学的に解明しようとする学問である。

 

これまでは、あくまでも孔子孟子が何を考えていたか?を忠実に再現しようとするのが儒家思想であったが、宋時代にやっと哲学的に捕らえようとする動きが出てきた。

 

8章はかなりボリュームがあり、まとめるのはかなりむつかしい。
ただ、やはり儒教の発展は道家や仏教の発展に引きずられるようなカタチで発展したらしい。

 

9章は、その宋時代に重要な5人を紹介している。

そして、ついに最後の章で朱子が登場する。
朱子による朱子学宋学とも言われ、宋の時代に儒教をまとめた最も有名な儒学者である。

儒教孔子孟子からはじまり、鄭玄→朱子と発展した。

 

日本においても江戸時代、明治になるまで朱子学は最も王道の学問派閥だった。

この朱子学、基本的には自然・物理現象としてスゴイ指導者(天子)があらわれるとした。

 

現代では奇妙な思想であるが、つまりは現状追認型の思想でもある。
たまたま指導者の椅子に座った人間を、実は自然の摂理、意思だったんだ!というワケ。

この思想が王道とされたが、一方で朱子学を批判する側として代表的なのは王陽明による陽明学である。

 

以上、ものすごいざっくりしたまとめ。

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さて、現状で少し考えてみる。
2千年続いた"表向き儒家思想"+"実際は法家思想"が現代でも続いているとしたら…
習近平が何故トップになれたのか?といえば天がそう決めたからである。
なぜ天が決めたのかといえば、習近平は徳があるからである。
従って、習近平が決めたルール(法律)は正しく、従わなければならない。

 

まあ…なんかスゲエしっくりくる。
北朝鮮もこの理屈で説明できる気がする。

 

あと、韓国の司法なんかも本書から考えてみると、
例の従軍慰安婦問題含めていわゆる反日的問題あるいは過去の元大統領らへの無茶苦茶な判決は、法律よりも徳が上だ、という理屈で説明できそうな気がする。
何故、現政権含めて韓国は親北朝鮮・反日なのか?といえば、
北朝鮮には徳があるが日本は韓国よりも徳が無いから、といえよう。
徳って何ぞや?まあ道徳的ということだが、その道徳的云々の深い理由は無い。
そもそも儒家思想において哲学は本質ではない。
そこで選挙による国民が納得できる=徳の有無の判断といえるのではないか。
ただし中国が"表向き儒家思想"+"実際は法家思想"であるのに対して、韓国は儒家思想と法家思想がごちゃ混ぜといえそうだ。

 

フランスとかイタリアとか、首相や大統領が愛人つくって子供のワラワラ作ってることをみると、ヨーロッパはそんな道徳心というか儒家思想とは無関係だというのはよくわかる。

 

じゃあ日本はどうだ?
新しく総理大臣になった岸田文雄は、道徳的だからこそ総理大臣になれたのか?といえば、おそらく多くの日本人はそうは思ってないハズだ。まあ犯罪者ではないけど本当の善人とも思ってない。その意味からすれば、儒家思想ではない気もするが、皇室に対してはどうか?

 

現在の皇室の結婚をめぐるニュースの底には、
皇室の存在意義として皇室は徳があるはずだ、善人であるはずだ、という前提があるように思う。
そんなもん、皇室と本来何も関係が無い。
三島由紀夫も皇室とは日本文化の源泉であるとは読めるが、儒教との関係性は何も読みとれない。

 

今のワイドショー皇室報道において、善人であるはずの皇室がこんな男と結婚したら徳が無くなるぞ?と解釈できる。
その意味では、日本人のマスコミ含めた視聴者らは"特権階級は徳をもってるはす"と素朴な儒家思想があるといえるかもしれない。
そういえば、池袋暴走事件の飯塚被告の"上級国民"の話もそう読もうと思えば読める。

 

しかし、イギリスのダイアナ妃報道を思い出せば、皆なんも考えてない興味本位のような気もするし、あるいは、主権たる国民の権利は王室・皇室をむき出しにできるはずだ、という悪意があるような気もする。

それではさっそくBuonappetito!

■それではさっそくBuonappetito!


著者のヤマザキマリで一番有名なのは「テルマエ・ロマエ」だが、俺はエッセイの方が好き。活字のエッセイも面白い。

このマンガもイタリアの料理についてのエッセイ漫画で、面白い。

 

■この社会主義グルメがすごい!!

 

う~~ん。マンガとしてはイマイチかな。。
グルメ漫画としては飯の内容がわかりくい。萌えマンガだし。そもそもが見慣れない料理なのでどーいう味なのかという説明がイマイチ。

 

それに社会主義、東側の国の説明が教科書臭くて面白くない。
社会主義を知らない人にとっては妙にまじめな説明が長いし、知ってる人にとっては読むほどの内容でもないという微妙なあたり。
むしろ社会主義共産主義の説明もギャグに徹しても良かった気がする。
多分、作者は真面目なんだろうな。

もとは同人誌というあたり、ちゃんとした編集者がつけばもっと面白くなる気もするマンガ。

 

 

後期■第7章 唐代における思想統一とその反動

唐の時代に有名な試験制度"科挙"ができる。
この科挙の内容は2つ。ひとつは儒家思想を問うものだが、もう一つは詩(文学)を問う内容である。これは唐の文化の特徴と言える。

 

そしてこの時代、主流派である儒教学者はあくまでも昔に何が書いてあったか、という学問(訓詁学)から抜け出すことが無い一方、道教や仏教の発展した。
その道教や仏教の哲学的思考に対応するカタチで儒教も発展した。

伝説のラーメンハゲ

■腸よ鼻よ

古本屋で1,2巻100円で買った後は全部新刊でそろえてしまった。
5巻が出たので買わねばならなかった。
あの安倍晋三も同じ難病という"潰瘍性大腸炎"を患った作者の体験エッセイ・ギャグ。

 

俺もケガや病気の経験はあるが、ここまで自分をギャグにできない。
5巻でついに大腸を摘出する手術となる。

 

■らーめん才遊記

コンビニ本の古本で見つけたので全巻購入。
伝説のラーメンハゲこと芹沢達也が超カッコイイ。

 

そもそもは「ラーメン発見伝」にて、ラーメン好きの駄目サラリーマンが主人公で、いかに美味いラーメンを作るか、そしてラーメン屋ができるか?というマンガであった。
が、「ラーメン発見伝」のライバルで悪役で登場したラーメンハゲこと芹沢達也に読者は魅了された。

 

主人公はよくあるラーメンオタク気質なのだが、芹沢達也はそのラーメンを経営の観点から批評する。その批評はいわば"言ってはいけない""身も蓋もない"話なのでビリビリくるのである。

 

本書の「らーめん才遊記」は「ラーメン発見伝」の悪役・芹沢達也を準主役とした続編でもありスピンオフでもある。ちなみに主役はラーメン素人の若い女性であり、この設定のため読者にとってわかりやすい説明役となっている。

 

はじめはラーメン経営の話で、例えば、雑居ビル4階のため客の入りが悪いラーメン屋をどうするか?ラーメン屋の店主となるべき人材は?あるいはバイトはどんな人を雇うべきか?などといった内容であった。
しかし、途中からラーメン対決になってちょっと興ざめしてしまったのだが、その最後、ラーメンとは何か?という定義は非常に面白かった。

 

要するにラーメンとはニセモノだ、という。
麵は手打ちよりもほぼ機械でしかつくれず、化学調味料が入れた方が安価でウマイに決まっている。蕎麦なんかと違ってあくまでB級グルメにとどまる理由はここにあると喝破するキャラが登場し、皆、ぐうの音も出ない。

 

あくまでもクールな悪役だった芹沢達也はそのセリフを決して否定せず、作中、唯一といっていいアツいセリフを言う。
「ラーメンとは、フェイクから真実を生み出そうとする情熱である」
そしてラスト、「らーめん才遊記」を読んだ読者だけがグッとくるシーンで終わるのである。

 

日本人のラーメンに対する異様な熱意については、「美味しんぼ」で暗い情動みたいな話が取り上げられるが、そもそもの言い出しっぺは寺山修司ではないかと思う。

うろ覚えだけども寺山修司はラーメンについて、煮えたぎる大鍋の料理ってのは何か黒魔術か錬金術を思わせる的なエッセイだったように記憶している。

 

後編■第5章 仏教の伝来と道教の出現

この章はG監督が好きそうだ。

三国志時代あたりから、上流階級を中心に仏教が伝来し始める。
そのため、仏教的解釈が国教である儒教にも影響を与えるようになった。
そして同時代、道教が形づくられるようになる。

 

「チャイニーズ・ゴーストストーリー」が最近リメイクされたらしいけども、その世界観はいかにも中国っぽい。この中国っぽさが道教っぽさでもある。

 

この道教老子荘子思想と神仙養生=仙人が混ざってできた宗教である。
老子思想は以前にも説明したが、ヒッピーみたいなもんで、道徳とか政治とかそんな人間社会など取るに足らない物であって自然に帰れ的な思想である。

 

一方、仙人思想は、不老不死を目指す。
秦の始皇帝も不老不死を目指したが、誰しも長生きしたいな~的な素朴な信仰であった。そこに金丹を練るとかの怪しい薬をつくったり、変な術とか修行するみたいな話ができた。

 

その邪教ともいえる仙人思想に深みを与えたのが老子思想である。


後編■第6章 魏晋南北朝時代における高踏的無政府思想

先ほどの道教にもあったが、政治や道徳など所詮人為的なものである。人間は自然にかえるべきで、政治など下品な行為であるというのが超カッコイイ、イケてる、という思想もでてきたのがこの三国志時代である。

 

まあ、戦乱続きで政治などクソ食らえという風潮もある一方、最大勢力である儒教も究極的には無政府主義的な傾向がある。
そのため、何も欲せず、積極的に何もしない、というのがむしろ清々しい人間の生き方だ!的な思想が大流行りした。