芸に命をかけた人~南部虎弾と妻の約束~

某Hが見ろ!というので見た。


TVerでフジテレビ制作の
 ザ・ノンフィクション
 芸に命をかけた人~南部虎弾と妻の約束~ 

tver.jp

何とも言えない寂寥感というか、芸人ってこうなんだよな、という妙な納得感というか。。
破滅型芸人といえば電撃ネットワーク、それも南部虎弾は俺もある種尊敬してた。
ただ、破滅型といっても電撃ネットワークは十分に成功してるといえるんだろう。

 

それでも、電撃ネットワークよりも10年後に出てきたアメリカの芸人?Jackassジャッカスは、ほぼ同じ芸にもかかわらず、そのメンバー全員がランボルギーニを乗り回すほどの富豪になった。

 

ビートたけしの新書なんかで覚醒剤で廃人となっていく芸人の話が語られるように、誰にも知られず売れずに終わっていくのが芸人の99%以上なんだろう。そういや一路君も芸人といえば芸人なんだろうな。。

 

本作、ドキュメンタリー映画にできるレベルだったなぁ。
多分だけど、本人が亡くなった瞬間も密着のカメラマンがいたと思うが、テレビ向けに編集したんじゃなかろうか。

 

俺としては、後半よりも前半にグッときた。
舞台がダダ滑りになる場面なんて見てられなかったし、腎臓移植にも衝撃を受けた。

 

芸人といえば破滅型で最後は野垂れ死にするべし、という定型的な思い込みが俺にあるのはなぜだろう。芸人は川原乞食が発祥という説を聞いてるからかな?そうだとすれば無意識的な差別意識なのか、あるいは自身の中の破滅願望なのか、その両方かも知れない。

ゴジラ -1.0

映画「ゴジラ -1.0」見る。


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このタイトル、マイナスワンって読ませるの無理じゃね…?と思ってるの俺だけ?

正直、俺ぁこの監督、山崎貴監督はあわないんですよね。。

 

なので期待値かなり低めで見ましてですね、ゴジラのシーンは確かに凄いんですけど、人間ドラマのパートはなんちゅうか期待通りでしたねハイ。

 

アカデミー賞を獲ったという特殊効果は凄いですねぇ。
CGなんかの特殊効果はどーしてもハリウッドには見劣りする邦画だけど、本作は遜色ない。
ハリウッドと対抗してどーすんだという気もするが、対抗できるならそれはそれで凄い。
中盤にゴジラが軍艦ひっくり返すシーンを下から見上げる角度でカメラがぐるっと回ってるあたりは良かったですねぇ。

 

一方で、人間ドラマは薄っぺらい。
ゴジラ映画に人間ドラマなんていらなくね?というご意見はごもっともなんですけど、今回のゴジラは妙に人間ドラマに焦点を当ててる。
逆にいえば、人間ドラマの背景としてゴジラが描かれてるようにも見える。

 

本作が実にハリウッド的なのは、本作が主人公の成長物語であること。
その成長を描くために、主人公ははじめゴジラに負け、中盤にゴジラに勝機を見出し、最後に勝つ。
勝利することで、ダメ人間だった主人公が自信を取り戻すワケですわ。
こういう展開はハリウッドの典型的なパターン。
結構ストレートでわかりやすい物語構成なんだけど、ゴジラの見た目のインパクトで物語主体とは思えないつくりにはなってる。

 

んじゃ、なんで薄っぺらいの?といえば、全部セリフで説明しちゃってるとか、細かい点はいくつかあるが、最大の要因は、この時代背景…終戦直後なのに政治的部分を無視しすぎてるあたり。
終戦直後にゴジラがやってきて、東京に3度目の核爆発をさせるという物語なんで、右翼も左翼もかな~~りセンシティブな話である。

俺としては、コレを本気でやれば良くも悪くも社会問題レベルの大作映画になるよな、と思いつつも、
そこは予想通りというか、めんどい描写…膨大な犠牲者の絵とかGHQの対応とかは全く描かない。

 

んでもって、主人公たちの対応もかなり政治・思想的に偏ってる感はある。
エクスキューズとしては"これはあくまでも主人公の個人的なアレなんで、そんな政治色があるわけないんですよ"的な言い訳があるかもしれないけど、ある程度の年齢以上の日本人には違和感ありまくりではなかろうか。
逆に何も事情を知らない外人とか若者なら違和感が無く楽しめるのかもしれない。

 

これは俺の勝手な予測だけど、山崎貴監督は政治思想に興味が無いんだと思う。
結果的にこれがどう思われるのか、は意識してないとしか思えない。
日本軍の軍艦や戦闘機でゴジラやっつけるんや!という撮りたい絵作りを先に考えて、そのための話の無理くり加減にはあんまり興味が無いって感じかな~。。
そりゃまあ、ここまでの話を2時間でまとめた、ちゃんと話をわかりやすく終わらせたのはエライ。
ただ、あのラストの攻撃方法含めて…ここまで政治思想に無頓着なこの監督、やっぱ俺はあわないよなと思わざるを得ない。

 

俺としてはゴジラ-1.0よりも「ドカ食いダイスキ!もちづきさん」の方があってる。

younganimal.com

ここまで妙にリアリティのある狂気を描いたマンガも少ない。

SISU

フィンランド映画「SISU」見る。


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Amazonプライムで公開してる!と勢い込んでみたら字幕も吹き替えも無し。
まあアクション映画なのは知ってるし、まあいいかと見たら、ほぼセリフ無しだったのでOK。

youtubeの紹介動画を見れば良くも悪くも全部わかる。

 

ストーリーは、無敵の爺さんが一人でナチスを皆殺しにする、以上。
なんかアクション映画無いかな~という人にオススメ。90分で終わるのも良し。

 

結構真面目に作ってある。低予算だからって手を抜いてない。
物語も寄り道せずに一直線で好感が持てる。
他のフィンランド映画は…って知らんけど。

 

あえて言うなら何故かナチスが英語をしゃべってる。

後半にでてくる軍人がロシア兵かと思ったらフィンランド軍だよね。お互い寒い国だから軍服も似てくるんだろうな。
ラストの決め台詞はフィンランド語だと思うんで何しゃべってるのか全く分からんが、状況と表情でわかる…気がする。

バービー

映画「バービー」見る。


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紹介動画だとすげえつまんなそうだったのに、見てみたら…面白くて何故かくやしい。
ホント頭がイイ人がつくったコメディ映画って感じで、フェミニズムあたりのめんどくさい政治的な話をポリコレ込で笑い飛ばす。

 

ただ、日本でコレが流行らないのもわかる。
おおっぴらに政治ネタで笑う文化がほとんど無い気がするし、そもそもがアメリカの政治・文化…フェミニズムあたりを知らないとなると本作の何が面白いかはわからない。そういうのを知らない20代前後の日本人客にはわからないだろう。過去映画のネタとかいっぱいあるし。まあプロモーションで原爆を揶揄したというのでやり玉に挙げられてたが、本作は全方向的に政治的発言でケンカを売る感じなので、本作のセンスでちょっと日本人相手にケンカ売ってみたというのも映画を見た後なら理解できる。

ただ、そのセンスが良かったとは思えない。

 

ともかく、冒頭で「2001年宇宙の旅」のモロパクりからはじまる。
しかも元ネタの猿が骨を握ってボッコボコにするシーンを、本作では女児が赤ん坊の人形を握ってボッコボコにする。
要するに"バービー人形の登場以前と以後で女児向け玩具は革命的に進化したんですよ"という説明なんだけど、いきなりのこのシーンで嫌悪感がある人はもうこの映画見なくていいですよ、という強めのメッセージが語られる。
まあ、若い人(?)ならそもそも「2001年宇宙の旅」を知らないだろうから、かなり…なんというか気難しい映画好きおじさんこそがむしろストライクゾーンなんですよという宣言にも見える。

 

一方で、なにしろバービーなんだから女性向け、女児向けの見た目なのは間違いない。
ただし内容はかなりブラックよりの政治ネタが多いし、しょーもないブラックなギャグが延々と続くのも楽しい。

 

惜しむらくは俺が英語わかんねぇあたり。おそらく、相当に政治的・差別的な用語に気を使ってるはずだ。そこら辺をどういうニュアンスで言い換えてるのかが日本語字幕でしかわからない。すげえセリフが多い映画だけに残念。

ちなみに俺は本作を見終わるまで、名前と顔が一致しないな~と思ってた。そもそもバービーの世界にいる女性の名前は全員「バービー」で、男性はほぼ全員「ケン」だというのを見終わってから気づいた。バービー人形のそもそもの設定がそういう名前なんだよね。

 

しかし、なんちゅうか、まあ下らねぇ映画なんだけど、わかる人にはわかる…フェミニズムを超えて実存主義哲学なんかの話が根底に語られるものの、別にそんな小難しい話を気にしなくても楽しめるつくりにはなってる。

 

こういう映画を見ちゃうと、ホント邦画を見る気が失せる。
なんちゅうか…邦画の多くは観客をすげえ馬鹿だという見下した感じ、あるいは弱い者イジメ、あるいは有名な芸能人がワイワイやってるだけのような内輪受けのコメディを見せられる。そりゃ全部が全部ハリウッドが素晴らしいみたいなことは言わないが、なんというかテレビの延長線上でつくったような邦画はホント見る気がしない。伊丹十三レベルまでとは言わないが、コメディ映画好きの俺としてはなんか残念でならない。

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」見る。


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評判のよさは聞いてた。
ただねぇ…俺は原作厨でねぇ…「ゲゲゲの鬼太郎」以前の貸本マンガ時代に鬼太郎が誕生する漫画は知ってるだけに、テイザービジュアルって言うの?あの鬼太郎の父親の見た目は原作とは似ても似つかないじゃねーか。。水木しげるの本質は妖怪なんかじゃなくて、ニヒリズムにあるんだよ…と、妖怪マウンティングじじい的に説教したくなる俺としては、アレだろ?何か知らんがイケメン鬼太郎父ちゃんが悪~い妖怪をなんか知らんアクションで退治してハイ良かったね、終わりだろ?
程度に思ってたら、結構やられましたよ。。

 

冒頭数分間の現代シーンで、まあ、こんなもんだよねハイハイと思ってたら、かなり唐突に本編の過去パートに切り替わる。
この過去パートですぐの人物紹介シーンが良かったねぇ…ほぼ横溝正史犬神家の一族」なんだけど、それが良い。

 

ほう…これは…と、最後までノンストップで見た。
昨今の映画はどれもこれも"漂白"されてるように感じる。物語自体がポリコレも含めて、性格も政治も単純化されてクリーン、そして、ホントに物理的にキレイ。一方で本作は、"ちゃんと"湿ってジメジメして泥臭くカビ臭く、タバコの煙にまみれた描写が良い。

 

物語も子供向けアニメの範疇を完全に超えた非道な内容で、中学生程度ではわからないレベルで鬼畜なのも素晴らしい。
そうなんだよ、水木しげるの物語は時折、非道な話があるんだよということを思い出させる。

 

もちろん、子供向けアニメ?だからか、中盤と終盤に悪~い妖怪とのアクションシーンはある。果たして子供が本作で喜ぶのかどーか、物語がなかなか外道なだけに…今調べたらPG12か。高校生以上じゃないと話は理解できないかもな。。子供に、これ何?どういうこと?と言われても親が説明できないレベルやで。。

 

おお…エンディングのスタッフロールが!?俺のような原作厨も黙るしかない。
そのスタッフロールも終わった最後の最後、鬼太郎が誕生するシーンにぐっときてしまう。

日記

〇月×日 白湯を飲む。
以前、カフェイン中毒で頭痛がエグイという話をしたことがあるが、デカフェ、カフェインレスのコーヒーを飲んでたら体調が悪くなった。
カフェインの頭痛はホントに嘔吐してたレベルの一方、カフェインレスの体調の悪さはそこまでではないものの、なんというか、睡眠不足から眠気だけとったような体の重さというか鈍い頭痛というか、そんな感じが続く。

コーヒー以外の飲み物をいろいろ試したが、どれも一長一短、長続きしない。

最近は白湯を飲んでいるが、さすがに飽きる。

 


〇月×日 胃カメラを飲む。
うまれてはじめて人間ドックに行く。近所にもかかわらず行ったことない病院での検査だったが、思ってたより清潔で、スタッフの教育が行き届いてた(医者を除く)。

サクサクと検査が終わっていくが、最後、胃カメラの前に小一時間待たされる。

やっと次の検査の人が入る待合室みたいなところに入り、説明を受け、カメラを鼻から入れるか口から入れるか聞かれる。
ワカランですけど…と言うと、鼻からの方が楽だというので鼻になんだか薬をストローみたいなもんで入れられる。

麻酔薬とのことで、しばらくすると、鼻から喉全体に違和感が…歯医者での麻酔と同じようにシビレてくる。
しばらくすると、つばが飲み込めなくてむせる。この時点で少々涙目。

隣の部屋から、胃カメラが終わった医者と患者の話声が聞こえてくるが、なかなか終わらない。

え…この麻酔の効き目は30分ぐらいって言ってたけど間に合うの…大丈夫?という不安がよぎるころ、


 あの、もうひとり待ってますよ。
 えっ?そうなの?コレで終わりかと思ってた。
 はじめてらしくて、ちょっと緊張してますねぇ。


という会話が俺に丸聞こえなんですけど。。そうか…ワシ緊張してたか。。

それからすぐに胃カメラ開始。
目から鼻から口から、体液がダダ洩れ。
まあスムーズに終わったとはいえ、よくみんな我慢してるなぁ。。

 

 

〇月×日 次の町内会の集金係が回ってきた。

年に一度、町内会の集金があるのは知っていたが、仕組みが全く分からなかった。
まあ金額はたかが知れてるし、あとは回覧板がたまに回ってくることである。
その回覧板もしょーも無い老人会?みたいな案内なのでまともに見たことも無い。

 

で、町内会の会合?の案内を渡されて、はじめて町内会に出てみた。

町内会長さんと俺含めて合計7人。
ウチの町の町内会は6班に分かれてて、うちは1班であったことがはじめて判明する。
さらに町内会は隣の町とつながっていて、形式的にはウチの町内会の上部組織が存在するらしい。

へ~…。

で、肝心のカネの流れは意外というと失礼だが、しっかりしていた。
防犯灯の名目での街灯の電気代が年間1万7千円程度の支払い。
一方で市から年間1万7千円程度の補助金が出ている。
なので、収支はほぼゼロ。
残りで集金した分は赤十字なんかに寄付もあるが、
ほぼ全額が数十万単位で銀行口座にたまり続けている。

帳面は平成元年から記録が残っており、当時から町内会費は変化していない。
う~~ん、町内会費の意義が無くなってる気がするが。。

草むしりとかドブ掃除とか何かあるならまだしも、この町内は良くも悪くも「何もない」。集金して終わり。
う~~ん、町内会の意味…いや別に作業が無い方がいいけどさ。

 

「キミが一番若いから、町内会長を変わってくれ!」
と、突然、町内会長に握手を求められる。
いい加減いい年の俺だが、他のメンバーは後期高齢者しかいない。。
え~~…こういうのはじめてで~…などと有耶無耶にしてごまかして帰る。

 

もし町内会費を払いたくない!町内会から抜ける!というメンバーが出てきたらどーするのかわからん。
ゴミ出しとかは別に町内会に関係ない。
回覧板が役に立ったことは無い。
唯一関係があるのは街灯の電気代だが、それもその家の周辺だけ照らさないこともできないし、そもそも何十年分の電気代が口座に溜まってる。
う~~ん。

宝石の国

■「宝石の国」今なら全話無料公開中

comic-days.com

かなり前に1巻程度まで読んで、なんかデザインに凝ったイラストみたいな漫画だな~ぐらいしか思わず、その続きは知らなかった。
ネットで無料公開してたんで全部読んだら、不覚にも?感動した。

 

全107話、はじめの20~30話ぐらいはなかなか話が進まない。
ある程度物語の構造がみえはじめるのが50話前後ぐらいからで、後半になるほど加速度的に話が見えてくる。

 

ネタバレするのもアレなんで抽象的に感想をいえば、これは自殺をめぐる物語のように読める。
生と死への願望という複雑な感情を抽象的表現で描いたマンガ。

 

俺の勝手な憶測だと、後半の"神"や"石"の異様な話を描くために、前半を"売れる"アクションマンガにしたんだろうな。
いかにも雑誌アフタヌーン的な奇妙で味わい深い漫画だった。

 

 

■「すずめの戸締り」


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まあなんか感想のひとつでも言おうかな…感想を言うからにはとりあえず最後まで見とくか、と思わなければ最後まで見なかっただろう。。
正直、俺は新海誠の映画はあわない。とりあえず話題だし、ぐらいで見た俺が悪かった。

 

先に良い点を言えば、絵はキレイですよね。。

 

えーっと…不満を言い出すとキリがないが、ひとつだけいうならリアリティラインに納得できない。
リアリティラインって単語が一般的かどうかは知らんが、要するにファンタジー映画であってもどこまでが現実とリンクしてるか、という基準である。

 

別に女子高校生が異世界に行こうが地震を止めようが、人間が椅子になろうが猫がしゃべろうが妖怪がでてこようが、ファンタジー映画ならかまわない。
問題は、その世界観のルールが一定というか、理解できるものかどーかである。

 

本作はアニメですけどあくまでも現実世界の話なんですよ、というつくりになってるにもかかわらず、そうならあまりにも不自然でご都合的すぎじゃね?という場面が散々出てくるのが俺には耐えられない。

そもそも主人公の性格、言動が現実にはほぼありえない…のも脇に置いとくとしても…

物語の冒頭、高校生が勝手に廃墟であばれたり、勝手に旅に出たら保護者的には警察案件じゃないですかね。。そこら辺からもう見る気が無くなったんですよね。。

 

まあ絵がキレイすぎるから、というのも原因とは思う。もし「サウスパーク」とか「鷹の爪団」みたいな絵柄だったら、"リアリティが~"とか絶対思わない。