異端の鳥

異端の鳥


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たまに、なんでこんな映画つくったん?

と疑問に思わざるを得ない作品に当たる。そんな一本。

 

冒頭からほぼ最後まで、約3時間、延々と児童虐待が続く。

単純な暴力から性暴力から精神的な奴から様々なメニューで虐待され、色んな人が出てきては目の前で自殺したり殺されたり、なんなんですかねぇ…。

しかも白黒画面なもんで、陰気さ100倍って感じ。

 

最後のオチを見て、あ~、うん…ってなるとはいえ、なんだかなぁ。。

 

いくらフィクションの映画とはいえ、主人公役の少年の精神状態が気になる。

エレム・クリモフ「炎628」でも同じよーな感想だったけど。

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ハウス・オブ・ダイナマイト

最近、記憶に残った一本。

「ハウス・オブ・ダイナマイト」


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見終わった後に調べてわかったが、この監督は「ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティー」の監督だとゆーので、そりゃあ面白いのもわかる。

 

まー、見ないだろうからネタバレギリギリでいえば

何でもないある日、日本海近辺から一発の大陸間弾道ミサイルが発射される。
即座にアメリカは察知するが、それはやがてアメリカ国内に着弾することが判明する。
判明した時点から着弾するまで約18分。
本作は、その18分でアメリカ軍、政府内部で何が起こるかをドキュメンタリーっぽく描く。

 

この監督は徹底的に調査することで知られてるので、多分、相当な部分、リアルなんだろう。
本作において実際にアメリカ政府から「そんなもん絶対迎撃できます」とのクレームがあったらしい。

 

実際に誰がどうやって監視してて、どういう指揮命令系統なのかというのがわかりやすくていい。
いや、登場人物は結構多いのでホントに理解しようと思えば大変っぽいけど。

 

そりゃツッコミどころは色々あるとはいえ、なかなかの緊張感で良かった。

 

しかし、コレ、日本だと数分程度で、結局は着弾するまで何もできないだろーなー。

 

さらに、あんまり関係ない話でいえば、俺はロシアは核を使うんじゃないかと思ってた。
ウクライナ進行した後に、一時、バルト海近辺で対EU空軍とバチバチになった。こりゃバルト海沿岸で核実験のフリでもやって脅しをかけてくるかな?程度に俺は思ってたが、本作をみたら、核の運搬、ましてや爆発が起こった瞬間に世界各国がどう反応するのかわからんな…そりゃプーチンもビビるかもなと勝手に反省した。

 


シュタインズ・ゲート

2011年のアニメ。
ずーーっと前に見ようとして、そのたびに挫折してたが、やっと見終わった。
兎に角、話が進まない。
さらに、オタクで中二病全開のキャラクターとか、媚びたような話し方する女性キャラクターとか、見てるのが正直苦痛。

 

ついに禁断の1.5倍速で10話あたりまで見て、やっと物語が進みだす。
まったく予備知識が無かったんで、あー、タイムマシンによる「バタフライ・エフェクト」的な話だったんだと理解する。
間違い探しのように日常がおかしくなっていく、主人公だけが周囲と微妙に食い違っていく描写のために、冒頭のどーでもいい日常を描く演出が必要だったというのはわかるといえばわかるが、それでもはじめの10話ぐらいが正直キツイ。

 

タイムマシンものって「バックトゥザフューチャー」とかいろいろあるけど、うまく描いた作品でパッと思いつくのは3つぐらい。
ひとつはマンガ「ドラえもん」。短編のためにわかりやすいし、ハッとさせられる。タイムマシンの話はいくつもあるが、どれも秀逸。

 

ひとつは筒井康隆時をかける少女」。ドラえもん時をかける少女も、物語のスケール感がこじんまりしてるから成功してる気がする。多分、これ風呂敷を広げるとクリストファー・ノーラン「TENET」みたいに理屈があわない事態になっちゃうんだろうな。

 

もうひとつは映画「恋はデジャブ」


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正直タイトルはヒドイが内容は素晴らしい。まあコレはタイムマシンものというには微妙で、とにかく1日すると必ず前の1日に戻るのを永遠と繰り返すというもの。
当初、主人公は、興味本位でやりたい放題するものの、やがては自暴自棄になり、その後は…という作品。
わかりやすいながらも、ニーチェの"永劫回帰"思想を思わせるようなつくりには唸らされる。

 

 

荒俣宏「「しるし」の百科」

某Hからのもらい物。

しるし…印、記号、文字、数字、国旗とあらゆる「しるし」についての解説本。
卍が太陽を意味していたというのは知らなかった。

 

無限に湧き出てくるような知識、それをまとめた知性にただ圧倒されるのはさすが荒俣宏
古くは 南方熊楠「十二支考」の知識量に圧倒的されたのを思い出す。

 

しかも、その知識はほぼ実生活で何も役に立たないという、このトリビア感がまた荒俣宏の素晴らしいところである。

爆弾犯の娘

■「爆弾犯の娘」

爆弾犯の娘

爆弾犯の娘

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ノンフィクションと言っていいのか、著者自身の半生を描いた作品としては数年ぶりの面白さだった。

 

あまりに異常で漫画じみた状況だけに、それにまつわるエピソードのそれぞれパンチが強烈。
YMO尾崎豊のくだりは最高。

 

脚本家だけあって文章もうまい。

全部シリアスに描くことはできただろうに、前半はかなりコメディ色が強い。小学生時代はあくまでも小学生目線で"じゃりン子チエ"っぽく読めるし、大人になってくるにつれて、こういう状況判断したというのがよくわかる。


最近、ネットフリックスでダンプ松本とか、はるな愛なんかの半生を描いたドラマがつくられてるが、いくらなんでも本書にはかなわない気がする。

 

 

 

荒俣宏 さとう俊「磯あそびハイパーガイドブック」

いたって真面目な図鑑のような本だが、随所に荒俣節が見られる本。
磯あそびの東西思想史から語源までを知ることができる。

 

海中撮影の仕方から、飛行機で生きた魚を運ぶ方法まで、ハイパーなガイドブックといえる。

 

港の海にゴミが浮いてるけど、そこにも生き物がいるんだ!と、荒俣御大自身が意気揚々とゴミを網ですくっている写真が妙に面白い。

磯あそび

某Hの荷物が届く。ありがとう。
ゆで落花生の味は、正直…うん。

ともかく、荒俣宏の守備範囲にあたらめて驚愕する。
磯遊びってなんだよ…

 

今のところ「爆弾犯の娘」を読みはじめたところだが、いちいちエピソードが濃すぎる。

 

 

先日、邦画を見た。
邦画のアクションは「るろうに剣心」を見て以来、気にはしている。
「ファブル」


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申し訳ないが、途中、飛ばしながら見た。
ひとりvs大勢のアクションだが、それより脇役の柳楽優弥の演技がひとつ抜け出てた。

 

なんか消化不良だったので、続編も見た。
「ファブル 殺さない殺し屋」


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あれ?これ面白いぞ?悪役がちゃんと良い。
結局最後まで見た。監督が変わったのかなと思ったら同じだった。
アクションもこの続編の方が良い。
冒頭のクルマを使ったアクションは素晴らしい。

マッド・ハイジ R18

近所に蕎麦屋ができた。
いつ見ても駐車場が満杯だ。

たまたま開店5分前ぐらいに通りかかったので食べてみた。

 

うん…?そばつゆ、コレ、ヤマキの麺つゆかな…?
天ぷらも…日清てんぷら粉でも使ったのかしら…?

無意識的にも期待しすぎたのかも知れん。

 

 

一方、どれだけ期待しないかを自らに課すようなクソ映画を見る。
「マッド・ハイジ」


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開始10分、期待を超えたクソ映画で、最後まで見てしまう。
久々に見たことを自慢できるレベル、くだらねぇが誉め言葉のクソ映画だ。

 

とはいえ、勧善懲悪ものの基本に忠実な脚本で、余計な枝葉が無いのは好感が持てる。 単にそれが何故アルプスの少女ハイジなのかは不明である。

 

クララの登場シーンには思わず、"お前がクララかよ!”と笑った。

社会学者としてのパシリ

去年に読んだ「裸足で逃げる」の

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対になる本だという 打越正行「ヤンキーと地元」

「裸足で逃げる」は、沖縄のヤンキー少女の生態?を描いた本だが「ヤンキーと地元」は沖縄のヤンキー少年の生態を描いている。
この2冊の著者、上野陽子と打越正行はお互い沖縄で社会学研究者として協力関係にあるらしい。

 

「裸足で逃げる」は少し感傷的な内容もあったが、本書は良く言って客観的、悪く言えば冷淡にヤンキーの様子を描いている。

 

まあ社会学者の本なので、誇張のない内容だろうと思われる。
その分、なんというか…読み物としては盛り上がりがないヤンキー小説のようにも思える。
そりゃまあ、シンプルにダメ人間の現実ってこうですよね的な内容である。

 

俺としては、本文よりも最後のオマケ、
「補論 パシリとしての生きざまに学ぶ」が面白かった。

 

著者の打越正行は、社会学者として沖縄のヤンキーを観察対象としたとき、パシリになる道を選んだ。
大学の研究者として、二十歳に満たないような少年と一緒にバイクに乗って警察のお世話になったそうである。
それも10年以上!広島と沖縄のヤンキーのパシリを続けたそうである。

 

何故にパシリ?といえば、人間の集団を観察するとき4つ立場があるという。
 1:「つかえる外部者」
 2:「つかえない外部者」
 3:「つかえる内部関係者」
 4:「つかえない内部関係者」
このとき、多くの研究者は1:「つかえる外部者」になろうとする。
しかし、それでは組織内部の本音は知りえないのでは?とは誰しも思う。
なので、内部関係者になる必要があるとするのだが3:「つかえる内部関係者」になってしまえば、対象者と同じになってしまう。

 

あくまでも観察者としての立場で本音を知ろうとするなら4:「つかえない内部関係者」であるべきだ!
具体的には「パシリ」になることだ!

 

その後も、パシリとは何かを社会学的な学術用語を交えて定義しようとするのもなんかバカバカしいように思えて良い。贈与の思想なんかを持ち出してきて、良い得て妙というか…まあ社会学ってこういうクソ真面目な変態が面白い。

 

さらには最後、文庫本の解説者に”打越君は中学まで地元のヤンキーたちのパシリだったから慣れてるんだ”という身もふたもないことを書かれててちょっと面白い。

 

 

 

山田五郎「機械式時計大全」を読んで以来…やっぱり腕時計に何百万っておかしくね?
という疑問が頭を離れない。

 

俺のレベルだと機械式時計の仕組みはよくわからない。
うーん、なんでこんな腕時計に一千万とか払うの?
という疑問に答えてくれそうな本を読んでみた。

 

ヒロユキ「アニメ化4作品のマンガ家が腕時計にハマった結果5000万円の借金をつくった話」

タイトルが長い…。
ちなみに、この人の漫画もアニメも見たことなかった。
てっきりマンガだと思ったら活字、エッセイ本だった。

 

果たして、内容は期待通り、めっちゃ薄い。
著者も俺と同じく、機械式時計の仕組みもわからないし、何がそんなにいいのかわからない。
しかし、カッコイイから買う、という。
買ってみて、腕に装着した瞬間に脳汁が出るという。

 

しかし、一本500万円を超える超高級時計の世界、お目当ての時計を買うには、まず欲しくなくとも店員との信頼関係?を結ぶために何本かは腕時計を買わなきゃならないという。

高級時計の希望モデルを買おうとしたら、まずは店員が在庫処分しようとしたとしか思えない2千万の腕時計を即決で買わなきゃ相手にしてもらえないという驚異的なセールスを受ける。


本書では希望モデルのブランド名をボカしてあるが、世界最高峰のスポーツモデルというあたり、おそらくパテックフィリップのキュビタスかノーチラスだろう。
だったらそれも1千万じゃ買えない。

 

…あ、こういうの、エルメスで似た話読んだことあるぞ?

エルメス

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まあブランドのセールスってこういうことなんだなぁ、とつくづく思い知らされる。
いや~俺の知らなくていい世界がいっぱいあって凄いなぁ。

 

と思いつつも、ふと考えたら金融とか不動産もそういう世界だよなと思う。
バンバン取引したからこそ表に出ない商品を銀行や証券会社、不動産会社がこっそり出してくることがある。

見たかったのは、これじゃない

「アイス・ロード リベンジ」


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前作の「アイス・ロード」は好きだった。トラック野郎が氷の上を走るという、いわゆるジャンル映画なもんで100点を狙った映画じゃない。まあこーゆーのもアリだよね的などーでもいいアクション映画はある意味で安心する。

 

…え?続編あったの?
というわけで"リベンジ"って、うーん、1作目の悪い奴って経営者連中が主人公にトラック勝負でもするのかしら?だったらアツい展開かもな~と思ったら全然違う。
 紹介動画で、ほぼ理解できるんだけど、
 そもそもトラックじゃない。バスじゃん。
 アイス・ロードは、まあ5分ぐらいは凍ってたかも知れんが。。

 

そもそも、原題のサブタイトルはリベンジじゃねーぞ?
The Ice Road: Vengeance
"Vengeance"って何だ?えーっと"復讐"って、うん…リベンジと一緒だね。。

 

うーん。。俺が見たかったのはこれじゃないんだよなぁ。。
主役のリーアム・ニーソンが単に暴れるのが見たい人向け。

 

 


「劇場版 孤独のグルメ


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マンガは好きだが、ドラマ版は全部見てるわけでもない程度のファン。
しかもドラマ版は本編よりもおまけ部分、原作者の久住昌之が飲み食いしてる方が好き。

まあそれでも、このネタで劇場版か~と思いながら見た。

 

冒頭、フランスのパリに行く。
まあ主人公が個人の輸入雑貨商という設定だから、これは自然とも思えるし、パリでのオニオンスープとビーフシチューは実にうまそうだ。

 

そこから話はとんで、長崎県五島列島に行って飯を食うまではいい。
そこから唐突に海上を漂流して韓国の無人島?に流れ着く。

 

うーん…この映画にそんな大冒険を誰も期待してないと思うんだけど。。
シチュエーションもちょっと無理があるうえに、ずっと韓国料理が続く。

 

いや~、俺、韓国料理って焼肉かキムチぐらいしか知らないもんで、一体、どんな味なのかさっぱりわからん。
味が想像できない料理って、うまそうに思えないんだよね。。

 

最後は日本に帰って、韓国で見つけた珍しい食材でつくった食い物の話になるんだけど、またこれがまったく味の想像ができない。

 

確かこの「孤独のグルメ」は韓国でも人気らしいんだけど、ここまで韓国寄りにするんだったら、サブタイトルに韓国編としても良かった気がする。

 

うーん、俺が見たかったのはこれじゃないんだよなぁ。。
マンガはともかくドラマ版のいいトコロってのは、そこらへんのB級グルメがうまそうだ、という魅力だと思うんだけど、全く食ったことのない食い物は劇中1回ぐらいにして欲しかったなぁ。