ラブ考

先日ブックオフで100円で買った緒方波子「モテ考」

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続きが気になって気になって…新刊で買ってしまった。
緒方波子「ラブ考」

ラブ考 (HARTA COMIX)

ラブ考 (HARTA COMIX)

 

うむ…面白い。俺は好き。。
基本的に俺ぁラブコメ好きなんだよね。。
でも「タッチ」とか、あだち充は面白さがサッパリわからん。

 

さらに先日読んだ橘玲タックスヘイヴン

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この「タックスヘイヴン」が異様に面白かったんで、これも新刊で買ってしまった。
橘玲「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方 知的人生設計のすすめ」

 タイトルが長い。。
俺はまずハウツー本がキライで、めったに買わない。
が、橘玲なんで買ってみたら、これは驚いた。

驚異的に具体的なのだ。

 

はじめに土地や株についての資産形成についての説明がある。

 

株については、これまでの数学理論から言って、かならず儲かる手法・銘柄なんて無い。
よく言われる米国株は下がらないという話なんかも、所詮ここ10年ぐらいの話であることを歴史的経緯なんかもふまえて説明してる。
あえて買うならインデックスファンド=日経なんかの株価の全体的な平均値が上がれば儲かるというファンド…が、一番"理論的に"マシである、というのを書いてある。

 

土地については、よく日本では賃貸か分譲かという議論について、バランスシート(貸借対照表)から考えると同じであると指摘。
そして、よくポートフォリオ(資産をどのぐらい分散させるか)について、基本的には現金・株・不動産と3分割させろというが、そもそも日本は不動産がバカ高いんだから、不動産を買った時点でポートフォリオの8割ぐらいが不動産になってしまうのだと指摘する。
所詮、不動産もひとつの金融商品だと考えると、資産の大部分を投入して不動産を買うのはリスクが高すぎ。分譲がイイというのは単に好みか、洗脳されてるだけだと指摘する。

 

そして、生命保険含め、共済、国民健康保険、厚生年金、国民年金基金など保険云々の実に詳細な利率と有意義なのか否かの考察も興味深い。

 

中盤、サラリーマンには節税は不可能であるので、1人で法人企業を設立し、事業主となれとすすめる。そこでの節税術の詳細には舌を巻く。
東京都の場合、住民税・健康保険・年金などを考慮すると、その事業主の報酬を500万程度とし、妻には103万以下の収入とさせるとよい。さらに法人は赤字申告とさせて…その場合の所得税・事業税云々は…と、その計算は仔細にわたる。

さらには税務署の内部事情から、監査が入った場合の対応方法まで書いてある。

 

もし、本書に興味があったらこの本送りますのでヨロシク。

 

あ、そーいや関係ないけど、先日、証券マンと話する機会があったが、めずらしく弱気だった。
「今、顧客には売りを推奨してますねぇ。。現金化して持っておくか、厳選した銘柄だけにするとか」
近い将来、下がると?
「さすがに実体経済がコレで、今の株価状況が続くとは…ねぇ?」
という。

そんな株屋の話のあと、銀行から電話
「6千万ほど借りてくれませんか?コロナ融資枠で3年無利子なんですよねぇ。。」
別にいいですけど、6千万借りて俺ぁ何するんですか?
「…そーなんですよね。。皆、そーいう感じなんですよね。。」
6千万借りて何も使わずにそのまま3年間で返済しちゃうなら別にいいですけど。
「ハッハッハ…銀行的にそれはチョットですねぇ」

 

現状、日本含めて金融緩和しすぎが原因で株価が爆上げ。
さっきの銀行の件で考えると、その6千万借りて、その6千万で株を買う…というのを世界的に皆やってる状態。

これはいずれ行き詰るのは見えてるが、それは誰しもが思ってるので、その金融緩和をすぐにやめることはできない。
いずれ…だが、そのいずれが誰にもわからない。


■さーたり「腐女医の医者道!」

 現役の女性医師が描いた、医者の日常を描いたエッセイマンガ。
前からちょくちょく医療関係のマンガを買ってるには理由があって、そもそも医療系ってだけで漫画は面白いのかが気になってた。

 

ブラックジャック」をはじめ「ブラックジャックによろしく」とか「透明のゆりかご」とか震えるほど感動するマンガがあったり、「失踪日記2 アル中病棟」なんかも医療マンガとして超面白い。

 

で、本書を含め、何冊か読んだけど…当たり前だが、面白いマンガはちゃんと語り手の話の作り方がウマイ、という当たり前の話がよくわかった。

 

本書は一定水準には面白いが、特別…ってほどではない。この作者の女医さんはドクターヘリなんかに乗り込んでのかなり特異な経験もあるようだが、こーいう話を"面白く描く"というのは別の才能なんだと当たり前にわかった。