ぼくは愛を証明しようと思う。

橘玲「裏道を行け」にて、恋愛工学が語られていた。

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最近、youtubeで井川意高もその恋愛工学に感心してた。というわけで、多少気になってた恋愛工学本を読んでみた。

 

本来、恋愛工学はアメリカで心理学をもとにつくられたらしいが、日本でそれを紹介したのが藤沢数希である。
先日、紹介した「コスパで考える学歴攻略法」の著者であり、恋愛工学のタイトルは「ぼくは愛を証明しようと思う。」

このタイトルでピンときたのだが、俺は先に漫画版を知ってた。
ただ、1~2話読んだだけで続きは読んでなかった。

 

恋愛工学とは何ぞや?といえば、
平たく言って、ナンパしてセックスするまでのハウツーもの…という説明で間違いではないだろうし、著者もそーいうのが読みたいんでしょ?というサービス感満載の本といえる。

 

内容は小説として描かれる。
モテない冴えない男が、超絶ナンパ師からレクチャーを受けて、ナンパ大成功!みたいな典型的すぎのストーリーである。おまけとしては、最後しっぺ返しを受けて、ナンパばっかして罰当たったかな~的展開。非モテ読者もちょっとは溜飲が下がるという物語。

まあ、本書において物語性なんてむしろ邪魔ぐらいの扱いではあるだろう。

 

ちなみに橘玲の説明によれば、恋愛工学の創始者も最後は破滅したらしいので、その展開をなぞっているのかも知れんけど。

 

肝心なのは、やっぱりその方法なのだが、全部が全部詳細に語られるわけではない。
はじめは心構えからで、ナンパして断られたからといって、何も失うものなんてないでしょ?そして、いくら超絶ナンパ師でも、運はある。要は確率である、という。

で、
実際には、
・相手の言動を気づかれないレベルでオウム返しをする
・答えが必ずYESになる質問を繰り返す
などというもの。

 

色々紹介されているが、要するに、
「自分という商品価値を高く売り込むセールマン」のハウツー本といってもいい。

 

本書には、"モテるということがわかれば、さらにモテる。モテない奴はさらにモテなくなる"というスパイラルがハッキリと書かれる。

これは一般的な商品と同じで、
誰しも「みんなが欲しがってるものを手に入れたい」という欲求がある。

高嶺の花を手に入れたいのは男性でも女性でも同じ。

そこで、
自分自身を"女性皆が欲しがってる男性なんだよ"と印象付けさせて、今日は特別にキミにも会ってもいいけど、どう?とセールスするわけだ。

 

う~む、正直、この本、2時間ぐらいで読んで、なんだかな…程度に思ったが、一晩考えて、確かによくできてる気がしてきた。

 

いや、だからといって今更ナンパして云々という気も無いが(そもそも、この本に書かれてることをそのまま実践しようとすると滅茶苦茶キツイ)意外と実生活、あるいは仕事の営業面で"自分を売り込む"ための基本的構造は同じだ。

 

いずれ某Hに送るが、ナンパ師として名高いG監督に"答え合わせ"として読んでもらいたい気もする。