裏道を行け

橘玲「裏道を行け」読む。

先日紹介した「無理ゲー社会」の続編といった感じで、もはや社会が攻略できないゲーム=無理ゲーになった以上は、既存のルールの裏道をかいて攻略する方法を考えろ、という本。これもブックオフで購入した。


「無理ゲー社会」が現代の社会構造の解説であり、「裏道を行け」はその社会構造を攻略した人たちの紹介である。

恋愛に関しては、最強のナンパ師がそのテクニックをまとめたハウツー本を出すに至る話。金融に関しては、とある市場のゆがみを目ざとく見つけてシステマティックに巨万の富を築いた話。そして自己啓発による精神変容なんかの話。

 

う~~ん、話としては面白いけど、参考になりそうでならない内容って感じかな。。

 

興味深いのは最終章。
金融資産は全世界的に増加傾向にあり、100万ドル(約1億円)以上を超える世帯はアメリカでは6~7世帯に1つ、日本でも14~15世帯に1世帯の割合にまでなった。金持ちはそこら辺にゴロゴロいる世界である。

もはや金持ちという価値は薄まりつつある。

そこでミニマリストとかFIREとかを求める人がでてきた。著者が注目するのはBOBOS(ボボズ)。ボボズとは何かはググってくれればそれでいいが、ざっくり言えば、金持ちで能力が高い連中によるロハスな生活って感じだろうか。俺としては知性と教養がある田舎のマイルドヤンキーみたいな生き方のようにも見える。

 

そして、人生の価値はカネではなく評判になると予言している。
SNSなんかで個々人の評価が客観的に表示される社会…あれ?これって岡田斗司夫のいう評価経済と同じ話かしら…?