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かなり前に1巻程度まで読んで、なんかデザインに凝ったイラストみたいな漫画だな~ぐらいしか思わず、その続きは知らなかった。
ネットで無料公開してたんで全部読んだら、不覚にも?感動した。
全107話、はじめの20~30話ぐらいはなかなか話が進まない。
ある程度物語の構造がみえはじめるのが50話前後ぐらいからで、後半になるほど加速度的に話が見えてくる。
ネタバレするのもアレなんで抽象的に感想をいえば、これは自殺をめぐる物語のように読める。
生と死への願望という複雑な感情を抽象的表現で描いたマンガ。
俺の勝手な憶測だと、後半の"神"や"石"の異様な話を描くために、前半を"売れる"アクションマンガにしたんだろうな。
いかにも雑誌アフタヌーン的な奇妙で味わい深い漫画だった。
■「すずめの戸締り」
まあなんか感想のひとつでも言おうかな…感想を言うからにはとりあえず最後まで見とくか、と思わなければ最後まで見なかっただろう。。
正直、俺は新海誠の映画はあわない。とりあえず話題だし、ぐらいで見た俺が悪かった。
先に良い点を言えば、絵はキレイですよね。。
えーっと…不満を言い出すとキリがないが、ひとつだけいうならリアリティラインに納得できない。
リアリティラインって単語が一般的かどうかは知らんが、要するにファンタジー映画であってもどこまでが現実とリンクしてるか、という基準である。
別に女子高校生が異世界に行こうが地震を止めようが、人間が椅子になろうが猫がしゃべろうが妖怪がでてこようが、ファンタジー映画ならかまわない。
問題は、その世界観のルールが一定というか、理解できるものかどーかである。
本作はアニメですけどあくまでも現実世界の話なんですよ、というつくりになってるにもかかわらず、そうならあまりにも不自然でご都合的すぎじゃね?という場面が散々出てくるのが俺には耐えられない。
そもそも主人公の性格、言動が現実にはほぼありえない…のも脇に置いとくとしても…
物語の冒頭、高校生が勝手に廃墟であばれたり、勝手に旅に出たら保護者的には警察案件じゃないですかね。。そこら辺からもう見る気が無くなったんですよね。。
まあ絵がキレイすぎるから、というのも原因とは思う。もし「サウスパーク」とか「鷹の爪団」みたいな絵柄だったら、"リアリティが~"とか絶対思わない。