あのこは貴族

■「あのこは貴族」


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実写の邦画はほとんど興味ないんだけど、評判が良かったんで何の気なしに見たら、ホント感心した。
なんだ!今の日本にもちゃんと面白い実写映画があるじゃん!と久々に嬉しくなった一本。

 

内容はタイトルどおり、現代日本の貴族階級といえる女性の数年間?の物語。

 

おおよそ邦画で貴族というか先祖代々金持ちの描写は非現実感がヒドイもんだが、本作の「東京に実在しそうな先祖代々金持ち一家」のリアリティは素晴らしい。
金持ちはどこにどんな家に住んでて、何を着て、何を食ってるのか、その会話、障子の開け閉めの所作までちゃんと考えてるのがわかる。

 

物語に別段劇的な展開は無いが、シットリとしたいい話だったし、落ち着いた画面…テレビドラマ用じゃなくてちゃんと映画用の画面もよかった。
邦画に多い不自然な説明セリフとか、感情的にわめき散らす様子なんかもなく、あくまでも自然な会話の流れで、その人となりが理解できるいい演出だった。

 

しかし、監督の"岨手由貴子"って名前が読めねぇ。。本作でも凄いが、5本ぐらい撮ったらとんでもない凄い映画が出てきそうな監督。

 

■「クライ・マッチョ」


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クリント・イーストウッドが監督で主演というので見た。
うう~~ん…期待しすぎたか?
まあフツーに最後まで見ました、ハイ、としか言えない。

 

何かトラブルになるたびに偶然うまくいく・いい人に出会う的な、ご都合主義的な展開が多くてゲンナリ

 

後から考えるに、90歳を超えるというクリント・イーストウッドを見に行く観客って50代60代当たり前の年齢層だろうから、そ~いう孫がいるよーな世代向けか、とも思う。本作のクリント・イーストウッドの相棒は高校生ぐらいの孫の年齢だし、その孫にちょっと人生の説教して、ちょっと若い未亡人と遊ぶっていう展開は老人サービスだと言われればそんな気もする。

あるいは、かつてのジャイアント馬場のように、クリント・イーストウッドが動いてるのを見れただけで感動!というファン向けとも言えるのかもしれない。

 

■「マトリックス レザレクションズ」


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評論家たちにはおおよそ評価が高いようだけど、俺は最後まで見るのが苦痛だった。
最後のアクションはちょっと面白かったけど、そこ以外はキツかった。

 

う~ん、ウォシャウスキー監督の前作「クラウド・アトラス」でも思ったんだけど、なんでここまでカネかけて画面が安っぽいんだろう?なんか劇場で演劇を見てるようにセット感が丸出しで奥行きがないように見えるのが何故なのかよくわからない。

 

かつてのマトリックス・シリーズの2作目3作目ってなんかゴチャゴチャしてた気がするんだけど結局なんだったっけ?と、ほぼほぼ内容を忘れてしまってたんだけど、本作はシリーズ1作目の内容とほぼ同じ感じで、かなりわかりやすく作ってるとは思う。