コーダ あいのうた

「竜とそばかすの姫」見る。


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この細田守監督の「時をかける少女」が名作なんで、この監督は見なきゃいけないんだけど…う…う~ん…。本作の物語、コレ、大丈夫なん?

 

物語の前半は主人公=そばかすの姫がネット上で有名になるまでで、
後半は「竜」が誰なのか、という感じなんだけど、
その肝心の「竜」の正体、ソレは…無いんじゃないでしょうか。。

 

G監督は劇場で見たって言ってるし、某Hは多分見ない気がするのでネタバレするけど、「竜」の正体は誰か?と客の期待を煽りに煽って、実はこれまで登場してない奴が突然出てくる…って、それは無くない?

 

なんか登場人物全員の役どころがシックリこないというか、後半に後ろで立ってるだけのおばさんたち必要?とか、意味ありげなお父さんは最後までほぼ放置?とか、彼氏っぽい奴の役どころコレだけ?とか、「竜」一家全員の言動が異様に芝居臭いのは何で?とか、50億人(!?)で竜以上に傷ついてる人いないの?とか文句言い始めたらキリがないので止めますハイ。

 

多分、色んな話を詰め込もうとした結果、それぞれのキャラクターの話を全員つなごうしてなんか無理が出てきたかな…って感じ。

 

だからと言って全然ダメってことはなくて、見た目はスゴイよね。。

 

基本は「美女と野獣」ってことなので、歌って踊るシーン…仮想空間上の異様に細かいCG描写なんかは一見の価値があるんじゃないでしょうか。
その仮想空間のデザインは細田守映画として一貫してて、バージョンアップ版を見ることができます、ハイ。

 

なんかスッゴイ消化不良な感じだったんで、同じように少女が歌う映画
「コーダ あいのうた」見る。


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アカデミー賞はじめ、世界の映画賞を総ナメにした理由はよくわかった。
コレは文句のつけようがない。

 

両親と兄が耳が聞こえない家庭で育てられた、自分だけが耳が聞こえる少女の物語。その少女は歌を歌いたいのだが、家族は歌というものを理解することすらできない…
と書くと、切ない話なんだけども、本作が凄いのはコメディ映画である、ということ。
なかなか障害者を中心にしたコメディ映画は無い。
「リンガー!替え玉選手権」ぐらいしか思いつかない。

 

話の展開はわかりやすくて予想通りなんだけど、その描写がスゴイ。

あえて文句をつけるなら、副題の「あいのうた」ってのが恥ずかしい。