DUNE

G監督が面白いYO!と言ってたので見た
「DONE」

うん、これは凄い。
何が凄いのかわからんけど、スゴイ。


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物語自体はいわゆる貴種流離譚。若者が放浪して試練を乗り越えて王になる、というわかりやすい構造。
ただし、見た目が超スゴイ。俺が新しいSF映画って奴をつくってやらぁ!という気概を感じる。

 

衣装から宇宙船から建物から、現代アートっぽい目新しさがある。
俺ぁ今回の悪役の親玉の背がみょ~~~んって伸びるのが気に入った。あれ空中浮遊できる能力ってことなのかな?まあ、なんかわからんけど不気味な感じがイイ。

 

監督のドゥニ・ビルヌーブの映画は「ボーダーライン」と「メッセージ」と「ブレードランナー 2049」を見てた。すべてにおいて、広くて何もない背景に対象物が映ってる感じで、基本はシンメトリーの、ちょっとキューブリック感のある画面構成。
で、その3本とも物語の前半は超ド級に面白いが、後半にかけて尻すぼみになっていく…浦沢直樹っぽいというか…ラストの着地にいつも違和感がある監督だった。

 

そもそも「ブレードランナー 2049」なんて、超メンドクサイ全世界のオタク連中を相手にした続編をつくる根性もすごかったが、本作の「DUNE」もしかり。

 

「DUNE デューン砂の惑星」の原作を俺は読んでないが、84年にデイヴィッド・リンチ版は見てた。ただし、アレハンドロ・ホドロフスキーのファンとして「ホドロフスキーのDUNE」には強烈な思い入れがあった。
そんな世界中にいるメンドクサイSFオタクを相手に、またSF超大作「DUNE」をつくっただけでもスゴイ。

 

多分、何も予備知識が無い人ってあんまり面白くないかも?とは思うし、ちょっとした島ぐらいデカイ宇宙船なんかが動くシーンとかはテレビ画面程度で見てどこまで面白いかはむつかしい気もする。せめて大音量ならいいかも知れない。

 

しかし、youtubeの予告編で、BGMにピンク・フロイド使ってたのに俺ぁ超興奮してたんだけど、本作に無くない?それを聞きたかったんだけど…。そもそもDUNEにピンク・フロイドって取り合わせはホドロフスキーが考えたアイディアで…と、めんどくさいファンが多い映画なんだよ!