プロジェクト・ヘイル・メアリー

小説「プロジェクト・ヘイル・メアリー」読む。

随分と評判がいいので読んでみて納得。
う~ん、コレはスゴイ。
超頭イイ奴が書いた小説だとアホでもわかる。

 

ざっと書評を見たところ誰もネタバレしてないので俺も書かないけど、とりあえず表紙を見て分かるようにロケットで宇宙を飛ぶSF小説である。

その宇宙工学というか科学全般…工学、物理学、化学、生物学、天文学等々、あらゆる分野を総動員して危機を察知し、問題解決にあたるその姿勢は驚愕に値する。

 

冒頭、主人公はロケットの内部で目を覚ます。隣には死体が2つ。全然状況が呑み込めない主人公は、徐々に記憶を取り戻してく。
同時に、過去の物語が並行して語られる。
なぜ主人公の記憶が無いのか?このロケットは何か?は徐々に、しかも完全に科学的な理由があることが次第にわかってくる。

 

そして、上巻の途中から劇的な展開が待っている。

 

すでに映画化が進行中らしいが、まあ楽しみにしている。
同じ作者で「火星の人」という作品も昔に映画化されてる。マッド・デイモン主演の「オデッセイ」
これは火星でひとり取り残されたマッド・デイモンが火星で家庭菜園して命をつなぐ話だった。

 

本作は、前作の地味な科学モノと比べると、設定はかなりぶっ飛んでる。
ぶっ飛んでるが、そのぶっ飛び具合を科学的にキッチリ煮詰めてるのが感心するところ。