VIX

VIX指数、恐怖指数と呼ばれる指数がある。
説明は省くけど、要するに株価の先行きを予想した数値である。
通常、数値が高くなると株価が下がる。

 

ロシアのウクライナ侵攻でVIX指数は40前後まで上がることで株価は暴落を示唆してた。
それが一夜明けてみると、VIXは30程度まで下がってて、株価は上昇してた。

 

そのキッカケはなんだろう?と思ったら、
アメリカ大統領が、ウクライナ見殺しにしま~す、と言ったから。

具体的にはロシアに経済制裁をするよ、と言ったのだが、
逆に言えば、どの国もウクライナに軍事支援しないと言ったワケだ。

 

いや~…世界って残酷だよ。。
少なくともしばらくは自分たちが手を汚さず、皆で見殺しにしようぜ~とアメリカが言った瞬間に、全世界が商売にいそしんでるわけだ。

 

なぜかふと思い出したのは、
経済学者ピケティが明らかにした事実として
戦争が起こると経済格差が縮まる、ということ。

2度の世界大戦で、戦地となったヨーロッパでは経済格差が縮まった。
金持ちの資産が戦争でボコボコにつぶされたからである。
要するに皆ビンボーになったワケだ。
戦争による破壊で強制的?平等が実現したワケだ。

 

ピケティとはまた別に、ドイツのハイパーインフレについて
ハイパーインフレは絶対悪として語られるが、それだけとも言い切れないという。
なぜなら、老人から若者へ世代交代をうながした、という。
ハイパーインフレで最も被害を被ったのは年金生活の老人だった。
その老人がほぼ無一文となり、一方で労働者の若者の賃金は爆発的に値上がりしていった。まあ…その後は、やる気満々の若者たちでナチスができたワケだけども。
つまり、
デフレの日本で得をするのは老人、損をするのは若者といえる。
老人の投票率が高い日本の政治家たちは、その期待に応えたといえる。