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「ミッドウェイ」見る。


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俺としてはローランド・エメリッヒ監督って人間ドラマは二の次で、大画面で繰り広げられる大損害・大破壊カットに命を懸けろッ!て感じ。


今作でいえば…例えば空母に激突してバラバラになる航空機のカットとか、画面の手間から奥までくっきりとピントが合っていて、無数に散らばっていく部品のひとつひとつまで見える。
後半の見せ場として、急降下爆撃機が高高度から急降下するカットなんかも、パイロット目線で手前に映る対空砲の煙幕(?)と目標となる船が徐々に迫ってくるのも全部ピントがあってる。それがアクションの中に繰り広げられるので、トランスフォーマーマイケル・ベイほどではないが観客は情報過多になってウワ~っと見とれるしかない、という絵作り。

 

で、史実的にはどーなん?
というハリウッド映画に対して野暮な見解をいえば、前半はそれなりに史実の描写が続く。そもそも真珠湾からミッドウェイに至る出来事を2時間以内に語ろうとすれば箇条書きのようにしないと間に合わない。


良くも悪くも監督が人間ドラマなんて2の次なので、前半はかなり箇条書きっぽく語られていく。

ただし、あくまでもこれはハリウッド映画なので、ちゃんとアメリカ人ヒーローを描かくなくてはならない。それが後半。

 

例えば、前半で最も重要な日本軍の暗号解読
日本海軍が大規模攻撃をするのはわかっていたが、目標"AF"がわからなかった。
これを解読したのは日本通の奇人だった。
さらにたまたま映画監督がミッドウェイ島にいて航空機の発着シーンを撮影してたとか、様々な史実はパッパとみせていく。

 

実は非常に重要なのが、雷撃機(空母から魚雷を抱えて船を爆撃する軍用機)が海面すれすれに日本の軍艦に近づいて魚雷を海面に落とすが、その魚雷が不発する、というシーン。
この魚雷不発シーンは1つだけなのだが、当時、アメリ雷撃機の魚雷は9割が不発弾だったという。
なので、海面すれすれに近づくだけで相手の軍艦に撃ち落されるうえに、当てたとしても9割が不発弾という当時の雷撃機は、役立たずのうえに異常に死亡率も高いという兵器だった。実際にミッドウエイ海戦でアメリ雷撃機は成果ゼロのうえにほぼ全滅した。

 

まあ、こーいう感じで、知ってる人は"あ~このシーンはこの説明だな"というのがわかる感じのシーンをつないでいっている感じ。そのシーンの合間に主人公たち個人的な物語も入れる。

 

で、後半は状況説明はおざなりになっていく。
映画ではアメリカ海軍が窮地に陥ったものの、主人公たちの急降下爆撃機部隊が日本海軍をやっつけてめでたし、という物語・アクション中心。まあ映画だし。

 

実際は、日本側もアメリカ側もお互い失態の連続であった。
一番問題なのは、当時レーダーもGPSも無いので、ほぼカンで相手の位置を割り出さなくてはならなかった。なので、お互いがどこにいるのかは目視での手探り状態だった。

 

ミッドウェイ沖のアメリカ空母側の戦術はセオリーを無視してかなり無鉄砲であった。
さらに、この映画では描かれてないように思えるが、主人公たちの急降下爆撃機部隊は、太平洋のど真ん中で迷子になったのである。

 

偶然、一隻の日本軍船を見つけて追跡し、さらに偶然にも、他の航空部隊と日本空母上空でたまたま時間ピッタリに合流して攻撃ができたので成功した、というのが史実である。

もし、その一隻の日本軍船を見つけていなければ、主人公たちは太平洋のど真ん中で燃料切れで不時着。そして日本側の勝利に終わっていた可能性が高い。

 

本作では、日本側の山本五十六もヒーローとして描かれており、敗戦は南雲の責任と描かれている。
これは日本人の多くもそう思っているようだ。

しかし、俺はそうは思わない。
そもそも南雲は攻撃目標をミッドウェイ島の基地だと解釈しており、アメリカ空母ではなかった。
そして、南雲が指揮する日本海軍の戦術は対地・対艦であり、対航空機戦闘向けではなかったからだ。
俺は南雲に同情する。

 

■コーヒーをよく飲む。

それも粉になったコーヒーが一杯ずつ袋詰めされてコップのふちにひっかけてお湯を入れるやつ…ドリップパック、って言うの?をいろいろ試している。

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これ…俺…好き…。