3Dプリンタ顛末記 その5

ネットフリックス制作「賢いお金の使い方」なんとなく最後まで見る。

www.netflix.com

具体的に4組の家庭の事例から、お金の使い方、貯め方を指南する、という番組だった。
 1)芸術家志望で貧乏な若い娘
 2)将来が不安定なアメフト選手
 3)典型的な貧乏の若い家族
 4)3千万円近い収入があるのに貯蓄がない家族
収入と支出の見直しをして、1年間追跡し、結果、なんとか全家庭で少し余裕ができてきてよかったね…的な感じ。

 

う~ん、これは日本人にはあんまり当てはまらないかな…。
アメリカの特殊要因が大部分だと思われる。

 

そもそも、全家庭が無駄遣いしすぎ
1)の一人暮らしでの若い娘さんはほぼ全部外食って、そりゃダメでしょ。。
他の家庭も全部、とにかく買い物しまくりの無駄遣いがすごい。

 

しかし、だからこそのアメリカの経済の力強さを感じさせる。
こいつらがアホ程、借金してまで無駄遣いする文化がアメリカの経済を支えていると思わざる得ない。

 

2)のアメフト選手については、多額の契約金を使いまくって残りの数千万でどーするか?という話で、株式投資一択だ、という話になる。
具体的にはS&P500とナスダックにぶっこめとアドバイスしてくる。
う~~~~ん、間違いではないが、正解とも言えない。

ここ1年ぐらいは延々と下がり続けているからである。

 

アメリカの株式市場は5年~10年ぐらいの長期で見れば必ず上がってる…という見解は多く見るが、所詮はここ40~50年ぐらいの動きからでしか予測してない。

将来はどうなるかわからない。

 

ただし、アメリカ人は年金含めてとにかく投資にぶっこむ。
なぜなら日本と違ってインフレするからである。
ほぼ毎年2%以上のインフレがずっと堅調に続いている。
その場合、確かに現金で持ってれば毎年2%以上目減りするのと同じである。
だったら株なり不動産がよくね?というのはわかる。

 

しかも、ほとんどのアメリカ人は自分の年金運用がどーなっているのか知らないらしい。
アメリカ人個人の年金金額がどっさりと株式市場に流れ込んでいる。
日本だと401Kなどと呼ばれるのがソレだ。
ほぼ自動売買されていて、そもそも自分の年金が株を買っていること自体知らない人がほとんどらしい。

 

一方、日本も401kなんかで個人運用しているひともあるが、
そもそも日本年金機構もGPIFを通じて株や債券を買いまくっている。
(俺は個人はどうでもいいとして、日本年金機構が株や債券を買うのは反対だけど)

 

ともかく、アメリカ人は猫も杓子も投資する。
日本人はとりあえず貯金となるが、アメリカ人はとりあえず投資だ。
この違いはインフレ率にあると思うが、この投資熱がさらにアメリカ市場を支えている。

 

で、3)の典型的な貧乏一家については、学生ローン問題があった。
日本でも最近になって奨学金がいろいろ問題だと取り沙汰されるが、アメリカは桁が違う。
登場する奥さんは学生ローンで1千万円程度の借金があるという。
日本で学生ローンで1千万円はちょっと考えにくい。
アメリカだとそれほど多いわけでもないようだ。数年前のデータで日本円で600~800万程度のローンはザラ、というので近年ではもっと値上がりしてるだろう。
しかも、この番組では語られないが、アメリカでは学生ローンの破産は法律上認められていない
これが恐ろしい。
通常の借金だと自己破産が可能だが、学生ローンは一生つきまとうのである。

 

…まあネットフリックスはいいとして、3Dプリンタの件である。

 

さて、とりえずテスト撮影してみようと、クルマを撮影してみた。

■白い自動車
こんな感じ。

これを上空からドローン撮影して90枚ぐらいの写真を作成。

で、ゼファーで3Dモデル化すると…

(青い四角は、カメラ位置を表している)

う~~~~ん。

 

わかったのは
・ガラス面は透明なのでボッコボコになる。
・天井や側面なんかの、平面は表現できないようだ。
なんか津波に流された後のような感じになったぞ…。

ちなみに写真の枚数を倍の200枚にしても結果はそんなに変わらない。


フォトグラメトリは2枚の写真のズレから位置を判断する。
なので、以下の特性があるらしい。
・ガラスなんかの透明な奴は位置の特定ができない。
・光沢、光っているものもダメ。
・黒いモノ、影も位置が判別できなくなる。
・旗や看板など厚みがないもの。
・風なんかで動いて位置が変わるものは無理。

ふ~ん、だったら試しに黒いクルマを撮影してみよう!
ということで、
黒いクルマを用意。車高が低いので手持ちのカメラで撮影した。

で、3D化すると…ファッ!?

なにこれ…ゴミ?
黒くて光沢があってガラス面があるものは全然データがとれない、というのはわかった。

 

う~ん、クルマぐらいの大きさは粗が分かりやすい気がする。
もっとデカイ建物なんかなら細かい粗が目立たないのでは?

 

というわけで、デッカイ水門を撮影してみた。

で、3D化すると…

うん、やっぱり平面がデコボコだが、ここまでの縮尺となると樹木なんかもいい感じにまとまってる気がする。
ただし、水面が全然ダメで、デッカイ穴が開いてる。水面は反射するし動くからかなぁ。。