3Dプリンタ顛末記 その3

一方、丸投げしてたドローン撮影については、思った以上に厄介だったようだ。

 

そもそも、現時点で法律が次々と変わっている最中で、今確認したら、去年の時点からもかなり変わってきている。
飛行場所によってカテゴリーが3種類に分かれているが、以前はそんなものは無かった。


今回のブログでドローン撮影した時点でもまあ厳しいと思ったが、
現時点でドローン関連の法をキッチリ守るとなれば、ドローンを飛ばすのはほぼ不可能といっていいレベル。

 

以前に首相官邸にドローンが落ちてきた事件以来、急速にルールが厳しくなっているようだ。

 

このブログで扱うドローン撮影した時点での国土交通省無人飛行機 飛行マニュアル」でも最低限必要とされる技術はかなり高かった。

 

皆、子供の頃にラジコンカーを操縦したことがあっただろうか?
ラジコンカーの操縦で一番何が問題かといえば、車体が前を向いてるときはいいとして、左右や後ろ向きに走っているとき、ハンドルを左右どちらに回せばいいか混乱する問題である。

 

阿部秀司「40歳からラジコンできるかな?」において、
ラジコンの"アレ問題"として語られる、アレである。

 

ドローンの場合、クルマのラジコンよりも動きが多い。
まずは上下運動ができるのは分かるだろう。
さらに前を向いたまま前後左右上下に運動できるため、圧倒的に複雑なのだ。
8の字運動する場合、クルマなら常に進行方向を向く必要があるが、ドローンは前を向いたまま8の字運動ができる。
これはこれで便利なのだが、次は上空から建物を撮影した場合を考えてほしい。

黄色い建物の上を旋回して撮影したとする。
白い矢印がドローンの軌道だが、カメラは青い矢印の向きにする必要がある。
カメラはドローンの前方に固定されている。
なので、機体を旋回させながらも青い矢印の方向に向かせなければならない。

 

当たり前といえば当たり前なのだが、これは思った以上に複雑な動きである。

さらに実際には上下も高さを変えて螺旋状に動く。

 

撮影した動画はリアルタイムにスマホ画面で見ることができる。
一方で、操縦者とドローンの間に建物や木なんかがはさまって電波が届かなくなると制御不能になることがある。
なので、操縦者はドローンの位置を確かめながらもドローンの撮影画面も確認する必要がある。

が、実際は無理だ。
なにも障害物のないトコロならいいとして、普通の住宅街なんかだとビルなり電柱なりで常にドローンの位置を確認する必要がある。
現実には2人以上で、一人はドローンを、一人は撮影動画を確認する役割分担が必要だろう。

 

もしドローンに電波が届かなくなると、基本的に電波が届くまで上空にあがる仕組みになっている。
しかし、もしドローンを橋の下で撮影したり、操縦者が屋根の下にいたりするならば設定の変更が必要だ。

 

友人は一度、なんも変哲もない河原でドローンを飛ばしてたら、突然、ドローンが操縦不能になり見えないところまで勝手に飛んで行ったそうである。それ以来、ドローンの制御に関しては完全には信用していないと言っている。

 

ともかく、このブログで使っているドローン撮影は、当時の法律に従っている。
機体を登録し、飛行申請許可し、飛行計画と飛行日誌を作成、2人以上で飛行させたものである。

 

いくつかの場所で行ったが、飛行場近辺で撮影しようとして驚いた。
法律上、飛行場から150メートル以内では飛行禁止である。
その建物は微妙な距離にあった。
試しにドローンを飛ばそうとしてみたら、スイッチは入るが飛ばないのだ。
GPSが自動的に判別しているらしい。
なるほどね~。

 

今、国土交通省のホームページを見ているが、
よっぽどのクソ田舎でもない限り「人口密集地域」に該当する。
もし、住宅街にある建物を撮影しようとすれば、どーしても他人の土地の上を飛ばなければカメラに入らない。
とすると、
無人航空機操縦者技能証明」が必要だと…?ペーパーと実地テストがいるんだそーだ。