3D顛末記 その8

というわけで「ダヴィンチ カラー mini」は終了。

 

torisoba-bekunai.hatenablog.com

この日記の最後に書いた
リアリティキャプチャ(RealityCapture)とブレンダー(Blender)を調べてみた。

 

まず、リアリティ・キャプチャ(RealityCapture)は買い取るとすると調べた時点で40万円ぐらい。
ただし、出力ごとに支払う、という方法もある。これはゼファーなんかには無い。
なので、出力する直前までならいくら操作しても無料。

 

例えるならば、エクセルをいくら使っても「保存ボタン」さえ押さなければ無料、という感じ。保存ボタン一回押すごとに課金される、という感じである。

 

フォトグラメトリの場合、画像の取り込みからどんな出力結果になるのかは予測しにくい。
出力結果がイマイチなら破棄すれば無料である。いろいろパラメータをいじくりまわして、納得がいった出力結果だけカネを払えばよいわけだ。
出力したとしても支払い金額はデータ容量によって異なるが、一回につき千円も超えないっぽい。(※ただ、この支払が意外と面倒だったのは後に書く)

 

ふむふむ。

 

んでもって、ブレンダー(Blender)はそもそも無料のソフトである。本来、ブレンダーは3Dアニメをつくるソフトのようだが、今回の3Dモデルの一部を削除したり付け加えたり変形させたりできるっぽい。

 

ふむふむ。

 

早速、2つともインストールしてみる。
と同時に、ゼファーの無料期間が終了したのでそのままアンインストールした。

 

それほどゼファーを使い倒したわけでもないので言うのもアレなんだが、
ゼファーと比べるとリアリティキャプチャの設定の方が細かいような気がする。

 

と同時に、無料で公開されてるフォトグラメトリのメッシュルーム(meshroom)も試してみた。
あともう一つなんか無料のやつ試したと思うんだけど、忘れた。。

 

3D化させる対象によってソフトの得手不得手があるとは思うが、今回の建物の3Dモデルに関しては、出来上がりの質的に
 リアリティキャプチャ>ゼファー>メッシュルーム
って順番かな。

 

で、

今回のモデルはこれ。街中のビル。

さて、まずは撮影した動画データをリアリティキャプチャに放り込む。
で、できたのがコレ。

こいつの不要な部分を切り取るのにブレンダー(blender)を使ってみた。
…。
使い方が全然わからん。。

 

近所のそこそこデカイ本屋に行くと、ブレンダーの本が何冊が並べてある。
ほぼすべて3Dアニメの作り方指南だし、そもそもバージョンが古い。
今、バージョン3だが、置いてある本はバージョン2ばっか。。
うち、一冊がバージョン3で、なんか使えそうで買ってきたが、結局、役には立たなかった。

 

ブレンダーの使い方はすべてこのサイトのお世話になった。

blender3d.biz

 01 インストール
 02 基礎知識
 03 簡単な3DCGの制作
までをそのままなぞって練習してみただけ、なのに一週間以上かかった。


いや~…思った以上に3Dって難儀だぞ、というのがわかる。
こんなの仕事にしたくねぇな。。

 

torisoba-bekunai.hatenablog.com

に書いてあるポリゴンとテクスチャの概念は、このサイトで知っただけである。

 

さて、リアリティキャプチャから出力されたデータをいじってみようとよく見ると、一部うまくモデル化されてなかった。


動画データを見直してみると、その軒下あたりの画像は撮れてなかったなかったのだ。

 

う~~ん…。
ブレンダーでの修正はめっちゃ難しいので、再度撮りなおすことにした。
ただし、再度のドローン撮影は許可も面倒だし、
そもそも軒下の一部が撮影できていればいい。
なので、
ドローンを手に持って、そのまま歩いて撮影することにした。
ここで注意するのは日陰の位置なので、おおよそ同じ時刻に再度撮影してもらった。

で、
その動画データをリアリティキャプチャにぶち込んで再度モデル化すると、
再撮影したデータは違う建物じゃね?と判断されてしまった。

 

ちょっと説明がややこしいが、前日に撮影したデータAと、後日撮影したデータBは同じ建物なのだが、リアリティキャプチャはAとBとは違う建物だと判断してしまうのだ。なので、AB両方のデータをぶち込むと2つの建物が出来上がってしまう。

 

なので、リアリティキャプチャにデータAとデータBの建物は同じですぅ~という指定をしてやる必要がある。
AとBの2つの写真で、ココとココは同じ位置だよ、とドット単位(?)で指定するのだ。

 

10か所ぐらい指定してみた。
で、できたモデルは、なんか変形してた。
なんというか…右が同じと指定すると左が変になる…みたいな感じで、指定してない部分が変形してしまうのだ。

 

いろんなサイト見るとあまり指定しすぎるのもよくない、みたいな指摘もあったので、
何度か違うパターンでやってみた。

 

モデル化するごとに数分~数十分程度の処理時間がかかる。
ここで、PCのリソースをどれぐらい食うのか?という話をしたい。
PCのスペックは以前に話したとおりなんだけど結局はCPUが100%になるだけで、GPUやメモリは半分も使わない。
もしかしたら何かGPUに処理を振り分ける方法があるのか…?
ともかく、結局CPUに依存してる。
う~ん、だったらGPUにカネかけるよりCPUにカネをかけるべきだったか。。

 

結局、あれやこれやと設定を変えてみて、一番ましだったのがコレ

修正した建物の真下の道路に、オレンジの線で囲まれた部分がある。

これは穴ポコが開いてしまっていることを意味している。

 

まあ道路は印刷しないし、まあ…いいか…コレで。。