友有り、遠方より来たる

某H、ありがとう。

また東京行った時にはよろしく頼む。

 

■「犬王」見る。


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平家物語を歌う琵琶法師を現代風にアレンジした?映画。
G監督にオススメされてた一本だったけど、俺は…う~ん。。

 

映像はさすがの湯浅政明監督、凄い。
映画のラストに桜舞い散る下で犬王が舞うカットなんかはホント凄い。

 

でも、なんか俺はしっくりこなかった。
いくつか思うところがあるが、
見せ場となる歌と踊りで流れる音楽が俺好みじゃない。

 

室町?時代に琵琶法師が今の楽器でロックを奏でる、という演出なんだけどもこの曲がイマイチ。
一発かますぜ!という場面でジミ・ヘンドリックス風に琵琶を弾くシーン。70年代っぽいロックを彷彿とさせるんだけどもポップな感じが強い。良くも悪くも日本の今のポップ感がある演奏をバックに歌が入るんだけど歌の力量も絵に負けてる。歌詞が聞き取れないのはロックだから別にいいんだけど、平家滅亡の物語を説明しているであろう歌詞が延々と同じコード進行をバックに歌い続けるのも単調になってくる。劇中にその歌詞が斬新だとかいう描写があるのも、聞き取れないんでモヤモヤする。
演奏中の、これはジミヘンだ、見た目はドアーズっぽいな~、このダンスはマイケルジャクソンじゃね?みたいな、なんかコレ見たことある感がほぼほぼ続くのもいただけない。

むしろ、現代のロック歌手が平家物語のコスプレで歌って踊ってる以上の印象が無かったかな。。

 

んでもって、能楽?猿楽?の知識が無い俺としては、そっちの伝統的な音楽や舞の方が印象深かったんだけど、本作では伝統的猿楽はつまらないのでロックだぜ!という設定なので、なんか俺の中でちぐはぐ感が残る。

 

それに物語の最後がコレでよかったんですか感が強い。
滅亡した平家たちに呪われて生まれ落ちた犬王というワクワク設定が、最後、なんか良かったね…で終わり?
んで、琵琶法師側の幼少期からずっと不幸を背負った男は最後…これで終わり?
まあ映画にカタルシスなんて必要ないんですよ!と言われればそーかも知れんが、なんか報われないこの感じ、なんだかなぁ。。

 

 

■「女たちのジハード」読む。

特に興味があるわけじゃなかったんだけど、知ってる人が面白いYO!と言ってたんで読んでみた。
1997年ってことは26年前?バブル崩壊直後ぐらい。
う~~~ん…時代を感じる。。

 

5人のOLたちが、それぞれ苦悩し、あるいは新しい人生に目覚めるという小説。そもそもOLという言い方からして時代を感じる。。

 

俺ぁわかんないけど、今でもこんな日本企業あるのかな?
女はお茶くみ!コピーとってこい!みたいな昭和っぽい企業に勤めてる人なら共感できるのかもしれない。

 

表現形式も含めて時代を感じる一冊だった。