全国3000万人の水中ドローン愛好家の皆さん、こんにちは!
え?水中ドローン…知らない?
いや、俺、何故か水中ドローンにスゴイ興味があってですね、先日、水中ドローン操縦体験会(無料!)に行ってきました。
結果を申し上げますと、
水中ドローンを買うには時期尚早だと思います。
操縦体験した順に
1■CHANSHING M2
実勢価格33万ぐらい。
かなり機敏に動く。空中ドローンとほぼ同じく、どんな動きにも対応。
これが唯一、実用?できる水中ドローンだと思うが、30万以上する。
かなり重い。
2■FIFISH V6
実勢価格20万程度。
CHANSHING M2と比べると機敏さ、操縦性に欠ける。
ただし、カメラ性能は上らしい。
3■BW SPACE PRO
実勢価格16万ぐらい。
動きがモッサリしすぎ。タイムラグがひどい。1秒ぐらいのラグを感じる。
思い通りの操縦は難しいというか、多分無理。
4■GLADIUS MINI
実勢価格13万ぐらい。
BW SPACE PROとおおよそ同じ価格帯だが、こちらの方が動きがまだ機敏。
20万以下で買うならコレかな。。
5■PowerDolphin
実勢価格11万ぐらい。
これは水中ではない。水上のリモコン船の下にカメラがついてる。
かなりの速度で走る。
この中で唯一、無線。
水面から水中を撮影するだけでいいなら便利。
6■CHASING DORY
実勢価格5万ぐらい。
これはほぼ使えない。流れの無いプールですら流されるレベル。
それに操作がキツイ。
ドローンの先にカメラついてて、その画面がスマホに連動しており、そのスマホの画面をタップして行き先を指示するのだが、ラグもひどいが動きも緩慢すぎ。
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全ての水中ドローンに共通している問題点は2つ。
■手元の画面(ドローンが映している画面)だけ見て操縦するのは至難の業。
今回はプールで上から俯瞰して操縦可能であったが、実際は水中に潜れば見えなくなる。なので、手元のスマホかタブレットの画面を見ながら操縦することになる。
しかし、その画面はドローンの先についたカメラの映像だけなので、一体、今、どーいう態勢になってるのか…右に向いてるのか左なのか上なのか下なのか、よくわからない。透明度が低くてカメラに水底なり水面が映らなければ、まったくわからないだろう。
ちなみに水平ボタンがあるので、そのボタンを押せば水平になるよう指示はできる。しかし、ホントに水平になってるかは確認しようがない。
そして、タイムラグが発生するのがキツイ。
ただでさえ水中なので、スクリューが回ってドローンが動きだすまでにラグが発生するのだが、ドローンのカメラの映像と手元の映像とにラグがあるのがキツイ。ドローンは有線につながってるのに手元のタブレット(スマホ)は無線通信のため、ラグが発生するらしいのだ。
しかも、スマホによって…アンドロイドかiphoneかあたりでもラグの体感が変わってくるという。
今回、唯一、手元のタブレットを有線で接続できたのはCHANSHING M2だったが、有線接続仕様はまだ日本で数台しかないらしい。
基本、水の流れがある場所で操作することを考えると、スッゴイ難しいだろーなーと思う。
■手元の操作パネルとドローンとは有線でつながっているため、そのケーブルの処理がかなり大変
スタッフの方々の話によれば、最低2人、できれば3人での運用を推奨している。
ケーブルがゆるむと、障害物に絡まるのはもちろん、自身のケーブルも絡まるし、ドローンにも絡まる。
実際、この日の体験でもCHANSHING M2のスクリューにケーブルが絡まった。
しかも、操作中はまったくわからない。
なんか画面が変だな⇒うまく動いてないっぽい⇒なんかドローンがナナメになったまま姿勢が変わらない⇒もしかして絡まってる?という流れで、やっとスクリューにケーブルが絡まってたのがわかった。透明度の高いプールでなければ判別できなかっただろう。
■あと、動画の処理問題がある。
CHANSHING M2は本体に差し込まれたSDカードを抜けばいいが、他のドローンは全て本体から無線・wifiを通じてPCなりにコピーする必要がある。これは時間もかかるしバッテリーも必要だ。
というわけで、
俺が考えてた近所の海や川べりに沿って水中カメラで撮影…みたいなことがしたかったら、防水カメラを長い棒の先にくっつけて水中に入れたほうがだいぶマシであることが判明した。
ま~遊び目的で水中ドローンってのは、次世代に期待かな…。