薬の神じゃない!

俺は何故見てしまったのか?
■「フード・ラック!食運」


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面白くない映画は何が原因でどうすれば良くなるか?を俺は考えながら見るのだが、この映画はお手上げだ…。
いや、俺が見た理由は監督が寺門ジモンだ、という点だけ。

以前に監督が村上隆だった、という理由だけで「めめめのくらげ」を見て、もうどうしていいのかお手上げだったが、この映画はさらに上を行く気もする。

 

食い物の傑作映画に伊丹十三タンポポ」があるが「フード・ラック」はその「タンポポ」とは真逆の演出。アイドル?が飯食って目をつぶって「ん~!ウマイ!」って言ってるだけ。
良くも悪くも、テレビのワイドショー的演出。

 

しかも、強調したいセリフが文字…というか字幕になって画面を埋めつくす。映画としては斬新なのかもしれないが、ここまでの安っぽさはなかなか無い。

 

さらに言えば、タイトルからして一昔前のヒット映画「フード・トラック」とわざと誤解させてるとしか思えない。主人公は何故かウマイ店に入店してしまうという強運の持ち主…という開始10分ぐらいの説明は、その後の物語展開に何の意味も無い!という酷さ。タイトルを考えてから冒頭のシーンをとってつけたとしか思えない。

 

俺が期待したのは「タンポポ」でも「美味しんぼ」でもない、寺門ジモン流の"肉の美味さの演出"だった。確かに真上からの焼肉のショットはあまり見ないが、何度も同じ角度からは飽きる。

 

あえて擁護するならば、広告代理店なんかにキャストを決めれられて、物語も恋愛がからんでしかも泣けるイイ話ってことにして下さいと無理な注文された結果、こんなグダグダな映画になったのか?と変に勘ぐってしまう。

 

■「薬の神じゃない!」


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う~ん、すごい面白いよね。。コレ。。
コメディという売り文句だが、素直に感動させられる。

 

正規ルートの薬の値段が高すぎて、破産か自殺かを迫られる病人たち。
その一方で闇ルートでジェネリック薬を流通させる主人公たちの物語。
これが事実をもとにした話で、
しかもコレが中国政府の検閲を通ったというのがどうしても色々考えちゃう。

 

悪者は薬の販売元であって、価格設定が高すぎたんだよ、しかも政府はそれに気が付いて、ホラ、今じゃ保険適用で安価になったでしょ?という解釈があるよう思える…といえば思える。

 

■まあ、ロシアの今後?を考えるに、核とか生物兵器とかを使うあるいはNATOと本格的に戦争になるという展開を除けば、泥沼化が進むだけのように見える。

このままだと速かれ遅かれウクライナはロシアに一旦は占領される。

その後、ロシア派の政府がウクライナにできるのだろうが、ウクライナを占領し続けるために50万人以上必要ともいわれる兵士を派遣して占領し続けるのはほぼ不可能な状態であるならば、延々とゲリラ戦が続くように思われる。

 

で、ロシア経済はどーなるの?と少し調べたら、ロシアって1998年にもデフォルト、国家破産してるんだよね。。

その国家破産の定義というか、基準は実はあいまいなんだけども、ロシア国債の支払いができないという状態が一般的に破産といわれる。

今回は、その期限が4月終わり~5月上旬ごろなので、そのあたりにデフォルト、国家破産という報道がされるのかもしれない。

 

で、どうなるのか?といえば、98年にはロシアの金利が150%…!?150%にもなったらしい。現段階で20%らしいのだが、政策金利が20%ということは、インフレ率はそれ以上なので、もう30%を超えているかもしれない。

ハイパーインフレ云々の話があるが、ハイパーインフレも何%からか?という明確な基準は無いものの、これも一般的には30%以上らしいので、いよいよハイパーインフレになりつつあるっぽい。

98年の時にどうやって立ち直ったかといえば、要するに西側の援助だった。IMFとかが乗り込んできたワケだが、今回はその西側の援助が無い。

これがどうなるのかわからない。

 

ロシア国債はゼロにはならないが、限りなくゼロになった場合、金融危機にならないか?という疑問がある。

ロシア自体の経済規模は、はっきりいって小さい。全世界から見れば1%以下。なので金融危機は起こらないという人は多い。

しかし、一昔前のリーマンショックは、安全と思われていた住宅債権のなかに超アブナイ債権が混じってたのが原因だった。

だったら、ソブリンファンドとか、そのソブリンファンドをさらに混ぜ込んだファンドとか、一部でもパニック売りが出た瞬間に債券あたりで暴落起きないのか?という心配がある。

 

んじゃ、日本の場合は?というと、株とか債権を除けば、じわじわインフレとなってくる。実はこの戦争前からインフレしてたのだが、戦争ですごい加速がついた。ガソリンとか小麦とか、ありとあらゆる輸入品が値上がり、それに伴ってほぼすべての商品の値段が夏~年末あたりにグングン上昇してくるだろう。今のところ下がる要因が無いのが恐ろしい。その分、給料が上がらないと値上がり分だけビンボーになるだけ。

こっちは1.5兆円

こちらは一日当たり1兆5千億円

news.yahoo.co.jp

クライナ国防総省の試算として「ロシアは1日に150億ドルの戦費」
ざっくり1兆5千億円。
先日のエストニアの元軍人で政治家の試算は2兆円だった。
やはり戦費は一日あたり1兆円以上というのは間違いなさそう?

 

で、ロシアはどのぐらいヤバイのか?国家破綻はありえるのか?
それは国債金利CDS(クレジットデフォルトスワップ)を見るのが一般的。
で、ロシアの国債金利のグラフはほぼ直角レベルに急上昇中。

昨日の時点で国債の利払いを停止したというウワサがあるんだがニュースソースがハッキリしない。
で、CDSは400を超えるとヤバイと言われるが、その400を超えてきた。
少し前まで国家破綻すると言われてたギリシャでも今は140ぐらい。
(日本は20以下、アメリカは15以下ぐらい)

 

んでもって、ロシア国営通信がとんでもねぇ誤報
ウクライナを占領したら配信する予定だった記事を流してしまう。

news.yahoo.co.jp

その記事の全文を山形浩生が日本語訳してる。さすが。
そんなに長い記事でもないのですぐに読める。

cruel.hatenablog.com

この予定稿を超ざっくりまとめると、
ウクライナベラルーシはもともとロシア領土だよ
英米はざまあみろ。ドイツはさっさとロシア側に来い。

うーん、この戦争のやめ時はどうなるんだ?
ウクライナを完全制圧するまでやめないとしか思えなくなってきた。

 

BBCの記者が核兵器の使用も不思議じゃないとの記事。

www.bbc.com

一日あたり2兆円?

侵攻中のロシア軍の戦費ってどのぐらいかかるんだ?
…とググって、今のところ見つけたのはこの記事ぐらい。

hindustannewshub.com

"The cost of the war is about $20 billion a day. "
(毎日、200億ドルの戦費がかかってる。)

200億ドル…2兆円?ホントか?
このコメントはエストニアの元軍人の政治家、というので完全なデタラメってこともなさそうなんだけど、さすがに2兆円はマジか?

 

仮に軍人20万人の日給+衣食住で多く見積もっても100億円はいかないと思うが、問題は戦車とかヘリとか飛行機の燃料と弾薬。戦車はリッター1キロ以下の燃費らしいし、軍用飛行機の燃料費なんて全然わからない。さらに弾薬なんてーのも全然わからない。
まあ仮に半額の1兆円だったとしても、確かに10日間以上も続けばロシア経済がガタガタになるレベル。

 

結局、わからないのがこの侵攻が終結する条件。
マンガ「ヴィンランド・サガ」に、王の役割は戦争を終結させる条件を提示させることだ、という描写がある。
当初、報道ではプーチンの目的はウクライナNATOに加入しないことだ、と言われてた。
それで俺が読んだ記事のほとんどが、ロシアは国境での軍事演習で目的を達成できるので侵攻しない、というものだったし、それは理解できた。

 

俺が見聞きした中で、ロシアの侵攻を予言したのは中村逸郎ぐらい。
彼がいうのは、プーチンの目的はソビエト連邦時代の領土を取り戻すことだ、という。
もしそうなら、ウクライナ占領はまだ途中経過にしかならない。

 

前回のクリミア侵攻は、オリンピックとパラリンピックのあいだだった。
今回のパラリンピックは3月4日にスタートする。
ということで、先の戦費の関係からもウクライナ占領は1~2日間ぐらいで終了させる予定だったはず。

 

もし、経済合理性で判断できるなら侵攻は無かったはずだ、と多くの識者は言うので、もはや経済的理由は無視しているし、SWIFT排除決定で経済的には国家破綻のふちにまで追い詰められてる。今さら国際的に孤立云々の理屈が通じないなら核兵器を使ってもおかしくない。

 

一方で、SWIFT排除したおかげでアメリカ・ヨーロッパ側も経済的には苦しい。
お互い首の絞め合いだけどもロシア側よりマシ、というレベル。
ヨーロッパは超痛い。ロシアにエネルギー依存してないのはイギリスぐらい。
アメリカもロシアにエネルギー依存はしてないけど、結局はアメリカドルの覇権地域が狭まる。

そもそもコロナ対策が原因のインフレが、ロシア制裁のために原油も小麦もほとんどすべての物価がさらに上昇、ますますインフレ退治がむずかしくなった。

 

そのインフレ抑制のために日本以外の中央銀行は利上げした、あるいは利上げ予定だった。
アメリカも3月中に利上げ予定でおそらく年末までに1~2%程度利上げすると言われている。
利上げ中は株価が上昇するといわれるが、インフレ抑制できるまで利上げすると一般的に株価は下がるし景気は悪くなる。

 

経済制裁の問題は3つといわれる。
・経済的にすべての国が大なり小なり損をする。
・どのぐらい効いてるのか判断しにくい。
・制裁のやめどきが難しい。
いずれはSWIFT復帰となるはずだが、それまでにどのぐらい影響するのかわからない。さらにSWIFT復帰後にロシアはこれまで以上にドル決済を嫌がってユーロ決済かあるいは人民元決済に動くのは明らかともいえる。

とすると、今のところロシア情勢の予測は不可能だが、来年以降、アメリカの覇権は弱まるのではなかろうか。

ファーザー

先日に紹介した「JUNK HEAD」、G監督が絶賛の嵐。
いや~、俺も知らなかったけど監督の堀貴秀は内装業者だという。
映画の最後に撮影風景が映るけども、そのセットに俺も震えましたよ。

 

アンソニー・ホプキンス、好きなんで見た。
「ファーザー」


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あ…これは凄ぇや…。
多分、子供が見てもこの話はわからない。身近に認知症の人がいる、あるいはいた経験がある大人は震えますよ。
ほぼアンソニー・ホプキンスの一人芝居で、背景も含めてなんか演劇っぽいと思ったらもともと演劇で、監督も劇作家出身だった。

 

■ついにロシアがSWIFT排除という制裁を受けるっぽい。
要するにロシアの国際的な金融取引ができなくなる。
ロシア国内全ての金融機関というワケでもないらしいが、仮にロシアの国際金融取引がストップしたとしたら、株式市場への影響は1%程度。なぜなら、
世界の株式時価総額(株に関するおカネの世界合計)
 アメリカ 44.6%
 ロシア 0.7%
だから。

ちなみに日本は5.5%。なので、いかに世界の株式市場はアメリカのオマケなのか、というのがよくわかる。

 

それでもSWIFT排除は金曜日時点で報道されてなかったはず。
どうなるんだ?と思ったら、案の定、休日に取引してるビットコインなんかが暴落してた。あ~…週明けの日本株式市場も駄目かな~と思って今、確認したら、暴騰してる…なんだったんだ。。

 

いや、

もう一つ興味深い話があって、ロシアがSWIFT止められた場合、ビットコインなんかの暗号通貨なら取引できんじゃね?という疑問がある。そりゃ全部の取引を肩代わりすることはできないが、それでもかなりの部分を流通させることが可能な気もする。

…だからビットコイン上がってる?

でも、それならまた西側が暗号資産の規制をする話になるんだろうけども。

 

と、この文章を書き終えてからビットコイン見たら、また急落?なんだと思ったら、プーチンがついに核ミサイルって言い出してるっぽい。。マジか~

VIX

VIX指数、恐怖指数と呼ばれる指数がある。
説明は省くけど、要するに株価の先行きを予想した数値である。
通常、数値が高くなると株価が下がる。

 

ロシアのウクライナ侵攻でVIX指数は40前後まで上がることで株価は暴落を示唆してた。
それが一夜明けてみると、VIXは30程度まで下がってて、株価は上昇してた。

 

そのキッカケはなんだろう?と思ったら、
アメリカ大統領が、ウクライナ見殺しにしま~す、と言ったから。

具体的にはロシアに経済制裁をするよ、と言ったのだが、
逆に言えば、どの国もウクライナに軍事支援しないと言ったワケだ。

 

いや~…世界って残酷だよ。。
少なくともしばらくは自分たちが手を汚さず、皆で見殺しにしようぜ~とアメリカが言った瞬間に、全世界が商売にいそしんでるわけだ。

 

なぜかふと思い出したのは、
経済学者ピケティが明らかにした事実として
戦争が起こると経済格差が縮まる、ということ。

2度の世界大戦で、戦地となったヨーロッパでは経済格差が縮まった。
金持ちの資産が戦争でボコボコにつぶされたからである。
要するに皆ビンボーになったワケだ。
戦争による破壊で強制的?平等が実現したワケだ。

 

ピケティとはまた別に、ドイツのハイパーインフレについて
ハイパーインフレは絶対悪として語られるが、それだけとも言い切れないという。
なぜなら、老人から若者へ世代交代をうながした、という。
ハイパーインフレで最も被害を被ったのは年金生活の老人だった。
その老人がほぼ無一文となり、一方で労働者の若者の賃金は爆発的に値上がりしていった。まあ…その後は、やる気満々の若者たちでナチスができたワケだけども。
つまり、
デフレの日本で得をするのは老人、損をするのは若者といえる。
老人の投票率が高い日本の政治家たちは、その期待に応えたといえる。

首都攻撃

いや~~~全面戦争…というか一方的にロシアがウクライナを蹂躙することになるとは。。まさか首都攻撃するとは思わなかった。
ウクライナの東側がロシアになっちゃう程度かと予想してたのが甘すぎた。
まったく俺ぁ平和ボケしてた。

 

しかし、ロシアの最終的な落としどころが何なのか全然わからない。

 

NATO、西側が軍事行動をしない、ってことが見透かされて完全になめられてる。
しかも西側の経済制裁の具体案は全然まとまらないっぽい。

 

しかし、どう考えても今後のロシアは経済制裁で経済的にはボコボコになる。
ウクライナを支配した後はどうするんだ?
西側と手を切って、中国と経済圏を確立?

 

ウクライナソ連崩壊後に西側に核を放棄させられ、NATOにも入れなかった。

比べて北朝鮮は核ミサイルを保有するだけでアメリカ大統領と交渉できた。

 

やっぱり集団的自衛権と核ミサイルを持ってないと駄目だ、と全世界に知らしめたロシアすげえ。

JUNK HEAD

■ネットフリックス見てますよ~と言ったら、
イカゲーム」面白いから見なよ!と言われる。
そーいや某Hも言ってたな~と思ってみてみた。


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う~ん…G監督の言ってたとおり、これは「カイジ」。。
基本、福本伸之の物語で、画面は昔懐かしい「風雲たけし城」じゃね?
それを現代風にわかりやす~~くした感じかな。。


そのアレンジが良いのかもしれないが、俺にはわからん。
1話目の"だるまさんがころんだ"の中盤で見るのをやめる。

 

■先日のランボーに続き「星の王子ニューヨークへ行く2」をアマゾンプライムで見つける。
え~続編があるなんて知らなかった。。


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う~~~ん。イカゲームと同じぐらい見るのがキツイな。。
アメリカ黒人文化での面白さなんだろうけど、俺にはわからない。
流行りのLGBT的なアレもたくさんで、なんか表現に奥歯にはさまった感じ。

 

ちなみに初代「星の王子~」は、日本においてハリウッド映画の主人公が黒人ではじめて商業的に成功した作品だそうである。まあ、現代の日本でエディ・マーフィーの人気があるとは思えない。

おおよその物語の展開がわかってきた30分ぐらいで見るのをやめる。

 

■「星の王子~」を途中で消してから、アマゾンプライムのオススメ映画を見ると、
なんと「JUNK HEAD」が!


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うおお~~!コイツはイカれてる!
ひとりで7年、それも独学でつくりあげたコマ撮りアニメ映画!
是非、G監督には確かめていただきたい一本。

 

まあ、デザインとかオリジナリティーが~技術がぁ~云々を言い出すとアレだが、
ここまでイカれた日本人がいることを何故か誇りに思う。
いや~結局俺は冬季オリンピックは1分も見てないけど、コイツは金メダルだ!