サヨクは人権が好きなんですけど、俺は人権の教えがイマイチわかりません。
人権とゆーのは、自由と平等と友愛です…って、
あれ?俺が中高生あたりは、確か自由と平等と博愛だったような気がするんですけど、いつから友愛になったんでしょうかね。。
しかし、友愛とか博愛って何でしょうか。
よく自由と平等とは聞きますが、最後の三番目ってなんかモヤ~っとしてませんか?
民主党の鳩山由紀夫が首相だった当時、友愛がキャッチフレーズだったんですけけど、結局よくわかりませんでした。今でもサヨクは友愛が好きみたいですけど。
そこらへん含めて、なんかボンヤリしてませんか?どーいう意味なんでしょうか?
とりあえず、自由と平等、これは、まあ、わかります。
もともとの語源としてもフランス革命なんだからフランス語ですよね。
フランス語としての自由と平等の意味は、今の日本語としても大体あってるとは思います。
んでもって、問題の友愛なんですが、
英語はフラタニティ、もともとのフランス語は
fraternité
フランス語辞典で調べてみると、
fraternitéの意味 - フランス語辞書 - Weblioフランス語辞典
意味としては、まず、友愛、兄弟間の愛、同胞愛
と出てきます。
さらに語源となったラテン語frāterを調べると
frater - ウィクショナリー日本語版
兄弟です。つまり、
いや…すいません。間違いです。
つまり、ホントの兄弟じゃないけど兄弟みたいに仲がいい=義兄弟、任侠…キョウダイというよりはキョウデェ!と発音する感じです。
ということで、自由・平等・兄弟、これが人権思想の3本柱です。
そもそもおかしいと思いませんか?
人権宣言とは、つまりは封建制度から民主主義へ革命するための思想です。
自由と平等を訴えるのはわかりますが、兄弟って必要ですかね?自由と平等だけでよくないッスか…?
その必要性とはなんだったのでしょうか。
それは、人権に反対するものを皆殺しにするため、人権派たちが命を懸けて団結する必要があったからです。
フランス革命は血で血を洗う滅茶苦茶な革命の嵐でした。
革命前の身分は3つですが、革命の派閥としては4つに分類されます。
1、王族
2、貴族
3、ブルジョア(金持ちの平民)
4、ビンボーな平民
このとき、少数派の1、王族は殺されました。
最も人数の多かった4、ビンボーな平民は暴れ散らしましたが政治的にまとまりがありませんでした。
主導権を握ったのは、3、ブルジョア(金持ちの平民)でした。
その3、ブルジョアの指導者としてロベスピエールが有名です。
ロベスピエールは、自分の反対者を暴力的に徹底的に排除する独裁・恐怖政治を行いました。
恐怖政治やめたほうがいいんじゃねという右派(ダントン派)はもちろん、ロベスピエールよりも左派(エベール派)も処刑しました。
なぜそんなことができたのか、といえば、ロベスピエールはイエスキリストよりも至高な存在により宣言された人権に基づき命を懸けて団結した者=義兄弟たちだけが絶対の正義だったからです。
その人権の正義の名のもとに皆殺しを行ったのです。
なので、人権というのは本質的に排除が前提です。
そーいえば、東京都知事の女帝・小池百合子が「排除します」と発言して人気を落としましたが、人権的には正しい発言だったといえます。
というわけで fraternité を"博愛"とする訳は間違いであったと理解いただけたかと思います。博愛だと、みんな仲良くって感じですから違いますよね。
しかし、友愛も境界がふんわりとしてわかりません。任侠でいいと思います。
そういえば、先日、ご紹介した
「博徒と自由民権―名古屋事件始末記」
この本も、日本での民主主義黎明期である明治時代初期から、ヤクザが自由民権活動に参加していた話でした。
民主主義とヤクザ的集団は、切っても切れない関係性にあるのです。