コレコレ

G監督から本の差し入れを頂戴する。
コレコレ「告発」

有名youtuber"コレコレ"の本…、すみません俺はコレコレって人、全然知りませんでした。
さらに本書に書いてあるネットの事件のどれ一つも知らなくてスミマセン。

 

本書は、実際の事件を通じて、10代の子供がネットで犯罪に巻き込まれることを防ごうとする啓蒙書であると前置きは妙に説教臭いのだが、内容はネット犯罪の暴露本である。週刊文春ネット版みたいな感じ。ただし、その登場人物を俺が誰も知らないので何とも言えないのだが。。

 

最後のオマケで、ひろゆきとの対談があり、俺はひろゆきだけ知ってた。
まあ、その対談もなんかモヤ~っとした内容ではある。

ずっとネット犯罪に首を突っ込んできた著者、コレコレにとっての肌感覚はネット犯罪は増えているというものだが、ひろゆきは確か統計上犯罪は減ってるよ的な話である。

 

結論を言えば、ひろゆきの指摘は正しい。

ただ、証拠やデータがどこにあるのかわからない、みたいなことを言ってたが、管賀江留郎「戦前の少年犯罪」なんかに詳細に書いてある。

データだけ言えば、戦後から日本の犯罪件数は減り続けている。

 

無論、犯罪の手口なり内容は時代と共に変化している。もちろんネットが普及する前にネット犯罪は起きようがないので、コレコレの指摘するネット犯罪の細分化・複雑化・巧妙化は現代特有といえる。

 

俺として気になるのは、現代の子供は承認欲求が強いのか?という気もする。
facebookとかyoutubeのイイネ!の数、ツイッターのフォロワー数、なんか俺は興味が無いのだが、異常に気にするというか血眼になって数を増やそうとする欲求はよくわからないところがある。

 

最近のアニメ「オッド・タクシー」も、多くの登場人物は承認欲求に不満を抱えているため泥沼にハマり、主人公だけが承認欲求が無く他人の目を気にしなかったので生き残れた、という物語、とも読める。

 

俺は顔も名前も知っている特定多数の人間と仲良くしたい、評価されたいという欲求はあるが、顔も名前も知らない人間の評価などどうでもいいと思うのだが、現代の若者はすべての人間から評価されたいという欲求があるのだろうか?
現代の若者論として承認欲求を軸に何ぞ語れたら、胡散臭い社会学者っぽくなれる気もするが…何も思いつかない。

 

自分が芸能人とか政治家とかそーいう職業なら、不特定多数の支持は必要不可欠だろうが、フツーの一般人にとって顔も知らない人間の評価など必要とは思わないのだが…そーいう感覚はもう俺が老人だから…?