ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

■「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」見る。


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あの京都アニメーション放火殺人事件の最中に制作されてた映画だったはず。
正直、物語はテレビアニメシリーズあるいは外伝のほうが出来が良い。

このアニメはパースって言うんですかね…人物がド正面、あるいは真横からのカットが多い。エヴァンゲリオン庵野監督とは真逆といっていいぐらいのカメラ位置。

 

これが普通のアニメならすぐに飽きるというか見てられない感じになると思うんだけど、これが京都アニメーションの技術なのか人物の髪の毛一本まで描き出す根性を感じる。それに屋内の背景もかな~り簡素…これは予算の都合か?あるいは放火の影響か?とすら思う。

 

反対に屋外の自然描写は滅茶苦茶凝ってる。朝露?に濡れる草花の表現とか、特に海の波しぶき表現なんかは異様な執念すら感じる。
この技術者たちの多くが、放火で殺されたというのは残念。

 

ただ…前々から俺ぁ"アニメをまるで現実のように描写する"こと自体に疑問がある。
だったら実写でよくね?と思う。
なので、ジブリアニメ「耳をすませば」の総武線?とか、細田守アニメ「未来のミライ」ですんごく高精度に描かれた街並みとか…スゴイねとは思うが、その手間に見合うほどの価値があるのか?についてはいつも疑問ではある。

 

■「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」見る。タイトル長いな。


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前作の「スーサイド・スクワッド」とスピンオフ?の「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」も俺は最後まで見てられなかった。ちょっとテンポが悪すぎる。間延びした感じ。それに悪人、悪役という設定なんだけどもお子様向けにしたせいで、中学生ぐらいが考えるワル~イ奴という感じの安っぽさ加減で、大人は見てられない感じだった。

 

なので、全然期待してなかったんだけど、このスーサイド・スクワッド2は面白かった。
冒頭の10分ぐらいの超くだらない、最低のアクションが最高で、そのノリが最後まで続く。

キッパリと大人向けの下卑た品性の映画ですよ!なのでクソ馬鹿の悪党なんですよ、という納得感、なにより、登場するイタチ人間?とかサメ人間とか、中学生が考えたレベルのひどいデザインをハリウッド一流の技術で映像化しているワケのわからなさが最低で実にイイ。

 

例えるなら、初期のキン肉マンに登場する悪魔超人側の雑魚チームの映画。キン肉マンにはベンキマンとかいたと思うんだけど、この映画は便座マンが登場するし、イタチ男、ネズミ女、サメ男、水玉マンとか、いかにも雑魚超人が集結する。

みんな、雑魚超人の駄目っぷり、好きでしょ?

 

最後は突然怪獣映画になるんだけど、この怪獣、岡本太郎がデザインした「宇宙人東京に現る」の宇宙人ソックリなんですけど…。これもザックリとしたデザインの怪獣が街並みをボッコボコに破壊するのも楽しい。