SVB

アメリカで破綻したシルバーバレー銀行(SVB)、なんで破綻したのか?をネットで調べる。
今の俺の理解は、以下の通り。

 

1,そもそもはアメリカが凄いインフレで、これを何とかしなきゃいかん。
2,インフレを抑えるには中央銀行(FRB)が利上げしなきゃならん。
3,利上げすると債券価格が下落する。※この説明は長くなるので省きます。

 

ここまでが前提。
で、問題のSVBはどーだったのかといえば、

 

4,銀行としては手持ちの現金が少なかった(全資産の7%程度)
5,一方で、長期債券をいっぱい持ってた(3割程度だがこれは他の銀行も同じ程度だけどね)

 

そこで「利上げすると債券価格が下落する」ため、SVBは大損をこいてる、という噂が広まった。

さて、ここで債券価格をどう判断するか?が少し問題になってくる。
国債とか社債とかの債権というのは、定期預金みたいなもので、満期まで待ってると全額戻ってくる。
しかし、途中で売ることもできる。
ここで「利上げすると債券価格が下落する」問題がでてくる。

 

6,SVBが危ないんじゃね?という噂が広まり、一気に預金の引き出しが起こった。
7,SVBは手持ちの現金が少ないので、債権を売って現金を用意する必要に迫られた。
8,ますます危ね~んじゃね?という観測が広まって、さらに預金引き出しが加速する悪循環になった。

 

という流れである。

これをアメリカ政府・中央銀行、さらには民間銀行間も加わって、一気に問題を片づけて無かったことにしようとした。

これがアメリカで起こった今回の金融不安の流れらしい。

 

その後のクレディ・スイス問題はよくわからないが、そもそもクレディ・スイス銀行に問題があることをず~~~~っと前から言われてたので、今更感はあるとはいえ、日本でいえばみずほ銀行的存在でまさにスイスの国策で今回は救済処置が行われたらしい。
ただ、同じようにいっつも問題銀行として顔を出すドイツ銀行なんかはユーロ圏のため、スイス政府単独のように、簡単には動きがとれないため、もしユーロ圏銀行に飛び火すると時間がかかってかなり面倒になるっぽい。

 

…しかし…ですよ?SVBと同じような状態の銀行っていっぱいあるんじゃね?という指摘はみんながしてる。

さらに言えば、最近、株価が爆上げした富山第一銀行なんかは、まさしくSVBと同じように、現金を減らして長期債券をいっぱい持ってる。そんな資産状況が日本の銀行では珍しいので株価が爆上げしたと思えるのだが、今回で完全に逆回転した気もする。
まあ富山第一銀行取り付け騒ぎがあるとは思えないが状況は似たり寄ったりなのだ。

 

銀行危ない!リーマンショックの再来だぁ~!という声も一部にあるけど、そもそもの金融システムってこんなもんだよ、という程度とも思える。

みんなが取り付け騒ぎを起こせば、いくら安全な銀行でも簡単につぶれちゃう。

 

つまり、何が言いたいかといえば、俺ぁこの株価乱高下の鉄火場にちょっと手をつっこんで一日で5万円程度のヤケドを負ってしまったということである。