エルヴィス

今回の統一地方選挙で、自民が分裂した奈良知事選と徳島知事選は面白かった。
しかし、今回最もクレイジーな選挙は鳥取にあった。
鳥取県民以外は何の興味もないと思われた鳥取県議会選挙である。

 

定数12人に対し13人が立候補した。
唯一落選したのは鳥取市長はおろか参議院議員をも務めた人であった。
一方、12番目に当選したのは鳥取県知事と同姓同名の人。

選挙活動ほぼゼロで当選したらしい。

 

ちなみにこの同姓同名の当選者、
大阪出身で詐欺罪で服役してて改名してたのである。

報道で知る限りでは、この人、たまたま同姓同名の県知事がいたので県議に立候補してみましたテヘペロとしか読めない。

 

…えーっと、鳥取県民はフトコロが深い、ということでいいんでしょうか?

 

■「エルヴィス」見る。


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好きか嫌いかでいえば好きなんだけど、描き方というか演出には考えさせられる。
こいつはG監督に聞いてみたい映画だった。

 

物語は、エルビス・プレスリーのデビューから死ぬまでを悪徳と評されたプレスリーのマネージャーの視点から語られる。

 

ほぼ全編がエルビスの曲がかかっていて、それが当時のままの音ではなく、あくまでも当時のままの雰囲気を最大限残しつつも現代風にアレンジしているのがとても聞きやすい。この曲の編曲というか演出は素直に素晴らしい。

 

で、俺が気になるのはほぼ全編曲がかかってるということで、ほぼ全編MTV風に全編がクライマックスに仕上がっているということ。

波乱万丈の人生を物語っているので、激しいアップダウンの描写があるわけだが、売れた時も、落ち込んだ時も、ココがクライマックスだ!ぐらいに物凄いカメラワークとカット割りで見せてくる。そんな終始怒涛の演出だけに"名作だ!"という人の気持ちもわかる一方で、俺はこのテンションが2時間以上続くのがちょっと疲れたんですよね。。いわば、この映画の紹介動画が2時間続くような感じ。

 

以前の俺なら、こんな全編がクライマックスの映画がいい映画じゃね?と思ってた時期もあったけども、いざこんな映画を見ると、フィックスした画面で落ち着いた場面があるのもそれはそれで意味があるよねとも思ってしまう。

…やっぱ俺が歳食っただけ…?