アマゾンプライムでシン・エヴァンゲリオンが配信されたので、劇場で見たけど再度見る。カミさんも途中で一緒に見はじめ、黙って最後まで見終わったあと、
「エヴァンゲリオンって何?何が言いたいの?」
という時速150kmのデッドボールを投げつけられる。
…え~っと、このシン・エヴァ、テレビ版から旧劇場版、序・破・Qのシリーズを見ておかないと説明できないんだけど…例えば渚カヲル=碇ゲンドウだってわかった?
「え!?何で!?」
…そはそれとして、
「イスラエル諜報機関暗殺作戦全史」を読んでから気になってた、スピルバーグ監督の映画「ミュンヘン」見る。
だいぶ前に一度見て、スピルバーグっぽくない感じで、話もよくわからなかった記憶だけが残ってた。
今回、本書のおかけでかなり理解できた。イスラエルとパレスチナ、黒い九月、モサド、そしてミュンヘン・オリンピックの惨劇から報復に至る過程はほぼ本書の通りである。ただし、襲撃シーンなんかはいろんな暗殺事件をごちゃ混ぜにしたり改変したりしているようだ。
監督のスピルバーグはユダヤ系だったはずなので、まあ多少はイスラエル寄りの感じかなと思ってたら、全然違ってた。国家による殺人の報復の連鎖の残虐性・虚しさを描いたハードでシリアスな映画であった。以前に俺がスピルバーグっぽくないと感じてた理由は、エンターテイメント色がほぼ無いということだった。
やっぱりわからないのは、映画のキーマンにもなっている"パパ"なる登場人物である。ユダヤ系ではなくキリスト教信者であることぐらいしかわからない。
ちなみにこの映画、キャストはすごいオールスターだったことに気づく。