某Hへ

ユートピアと性

「ユートピアと性 オナイダ・コミュニティの複合婚実験」倉塚平 オススメ度 ★★ 俺的面白さ度 ★★★ 平等という思想は魅力がある。権力や財産の平等をどうやって実現するか、そのため様々な政治・経済システムが登場した。社会主義なり共産主義なり民主主義なり…

妻と僕の小規模な育児

確か某Hにかなり前に送ったと思うが、福満しげゆき「僕の小規模な失敗」は傑作である。 僕の小規模な失敗 (ヤングマガジンコミックス) 作者:福満しげゆき 発売日: 2020/07/08 メディア: Kindle版 傑作なのだが、同時に、この作者はメジャーになれない…!俺…

患者さんゴメンナサイ

医療モノ漫画はたくさんあるが、医者自身が描いたエッセイ漫画は少ない。 「患者さんゴメンナサイ 医者ってどーなってるの日記」茨木保 患者さんゴメンナサイ 医者ってどーなってるの!?日誌 作者:茨木 保 発売日: 2018/12/19 メディア: Kindle版 「解剖医ジ…

この町ではひとり 他

前に某Hから送ってもらった「岡崎に捧ぐ」以来、山本さほには注目していた。 本屋で2冊同時発売されてたのを見て両方買ってみた。 「この町ではひとり」 この町ではひとり (ビッグコミックススペシャル) 作者:山本さほ 発売日: 2020/06/30 メディア: Kindle…

2001夜物語

「2001夜物語」星野之宣 全3巻 坂口尚「あっかんべェ一休」なみに傑作だと思うんだよ度 ★★★ 星野之宣を「ヤマタイカ」だけで評価して欲しくないのだ。。間違いなく日本を代表する漫画家の一人であり、本作は間違いなく傑作である(机をたたく)。 俺が中学生…

平成よっぱらい研究所

「平成よっぱらい研究所」二ノ宮知子 オススメ度 ★ 先に送った「87 CLOCKERS」は、おそらく世界初のオーバークロック恋愛マンガという超ニッチなマンガとして面白いと思ったワケだが、その著者・二ノ宮知子といえば「のだめカンタービレ」が大ヒットしたので…

伊藤博文を暗殺したのは誰なのか

「伊藤博文を暗殺したのは誰なのか 安重根と闇に隠された真犯人」大野芳 オススメ度 ★★ (難解で読みにくいが興味があれば絶対面白い) ”伊藤博文はハルビンで安重根に暗殺された"というのが一般常識である。まあ、昔のことだし、だから何?別に興味ないとい…

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯

「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」ウィエンディ・ムーア オススメ度 ★★★ この前に送った「スエズ運河を消せ」「ナチを欺いた死体」は、イギリス人が主役であったが、このジョン・ハンターはその2冊ともぶっちぎりの奇人英国人であった。いや、そもそも…

「天 天和通りの快男児」福本伸行 福本伸行の初期作品はヤクザ人情モノの短編が多かった。その頃から面白さは突出していたが、やがてギャンブル漫画の金字塔「銀と金」が連載される。俺としては福本伸行の最高傑作は「銀と金」だと思うんだが、この「天 天和…

40歳からラジコンできるかな?

「40歳からラジコンできるかな?」阿部秀司 この漫画の絵、どっかで見たな…と思ったら「エリートヤンキー三郎」の作者であった。エリートヤンキー三郎は2~3話しか読んだことない。 本書は売れっ子漫画となった作者がラジコンにはまりつつも、40歳超えてラジ…

まんしゅう家の憂鬱

「まんしゅう家の憂鬱」まんしゅうきつこ 近代日本は自小説が発達したそうである。それに伴ってか、エッセイ漫画も数多く出版されている。 エッセイ漫画といえばまずは桜玉吉なんだけど、それはまたいずれ。で、最近では女性のエッセイ漫画、それも無頼漢な…

世界映え殺しツアーズ

「#世界#映え殺し#ツアーズ」五箇野人 昔、宝島社「VOW」という名著があった。…今でもあるのか? 本作は、東南アジアを中心にVOW的なモノの写真を漫画で解説しているのだが、トレンドしか追いかけない女子には人権はない、とギャグ的に言い切っている。 …

ナチを欺いた死体

「ナチを欺いた死体 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実」ベン・マッキンタイア― いや~、この前の「スエズ運河を消せ」が随分面白かったんで、似たものはないのかと探したところ、すでに映画化もされてる有名なノンフィクションがあった。 「スエズ運河を…

スエズ運河を消せ

「スエズ運河を消せ トリックで戦った男たち」デヴィット・フィッシャー 第二次世界大戦時の北アフリカを舞台にしたノンフィクション。 イギリスで代々マジシャン一家として有名なマスケリン家の末裔、ジャスパー・マスケリンが主人公。ナチスドイツとの戦争…